ソフトバンク育成ドラ7藤田淳平の実戦初登板は古巣が相手 左太ももなどけが乗り越え、1回無失点

AI要約

ソフトバンクの育成ドラフト7位、藤田淳平投手が実戦初登板し、1回14球を投げて無失点に抑えた。

藤田は古巣相手の登板で緊張したが、落ち着いたピッチングを見せた。

藤田は長い離脱期間を前向きに取り組み、今季の目標は2軍の先発ローテーション入りを目指している。

ソフトバンク育成ドラ7藤田淳平の実戦初登板は古巣が相手 左太ももなどけが乗り越え、1回無失点

 ◆交流戦・ソフトバンク4軍5―5四国アイランドリーグplus徳島(31日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成ドラフト7位、藤田淳平投手(24)=徳島インディゴソックス=が実戦初登板した。8回に4番手で登板し、1回14球を投げて無失点に抑えた。「緊張した。とりあえずゼロで抑えられたことと、ゾーンで勝負できたのは次につながる」と振り返った。

 古巣相手の登板。徳島のベンチにいる選手やブルペンで準備をする投手陣たちも藤田の投球を見つめた。先頭打者にフルカウントから左翼へ二塁打を許したが、落ち着いていた。続く打者をスライダーで左飛に打ち取ると、その後も遊ゴロ二つで後続を切った。最速は141キロ。「徳島が相手だからとかは気にしなくて、とりあえず自分の投球ができるかなというところだけ気になっていた。自滅しないことが持ち味なので、四球も出さずに投げられた」と手応えを口にした。

 ようやくこのマウンドにたどりついた。最速148キロながら球速以上に速さを感じる投球が魅力の左腕。1月の新人合同自主トレの途中で左太ももを痛めてリハビリ組に。その間に右膝も痛めた。「自分ができるメニューをして、出る準備ができるようにと練習をしていたので焦りはなかった」。さらに「食事は独立リーグ時代に比べて、栄養がとれていて、毎日いいコンディションできていた」。長い離脱にも前向きに取り組んできた。

 斉藤和巳4軍監督は「デビューからピンチだったけど、走者を背負いながらもゼロに抑えて無事に投げ終えた。それだけで十分。まずは、明日また体の状態が良かったというところが大事なので」と語った。

 2軍の先発ローテーションで投げることを今季の目標に掲げる。「まずは任されたイニングをしっかりゼロで抑える。同じゼロでも圧倒する投球をしないと、先発は任されないと思うので、できるというところをアピールしていきたい」と力強く語った。

(浜口妙華)