ソフトバンク・ドラ7藤田悠太郎が初の猛打賞「一日一日、無駄にせずに」 父の目の前「どれだけ自分のためにしてくれていたのかを感じてやっている」

AI要約

ソフトバンクのドラフト7位ルーキー、藤田悠太郎捕手が猛打賞の活躍を見せ、初めての結果に満足感を抱いている。

身長170センチと小柄ながら、精度の高いスローイングとパンチ力のある打撃が魅力の捕手。ルーキーイヤーの今季は全体的なスケールアップを目指している。

藤田は自信を持ち、日々の練習に励み、一歩ずつ成長を遂げる意向を示している。

ソフトバンク・ドラ7藤田悠太郎が初の猛打賞「一日一日、無駄にせずに」 父の目の前「どれだけ自分のためにしてくれていたのかを感じてやっている」

 ◆交流戦・ソフトバンク4軍5―5四国アイランドリーグplus徳島(31日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクのドラフト7位ルーキー、藤田悠太郎捕手(18)=福岡大大濠高=が猛打賞の活躍を見せた。「(これまで試合で)あまりヒットを打っていなかった。猛打賞は初」と笑った。

 「9番捕手」でフル出場。5回2死一塁で左前打。2点ビハインドの6回には2死一、三塁で、左翼へ2点適時二塁打を放って同点とした。「打席に向かうまでコーチや先輩『打ってこいよ』と励ましの声をもらえるので、打ってやろうという気持ちが出たのかな」。8回にも2死二塁で、遊撃への当たりで一塁へヘッドスライディング。「打球をショートが取って、ちょっと危ないなと思ったので」内野安打として好機を広げた。

 この日は父の和也さんが観戦に訪れていた。「あまり意識はしていなかったけど、試合で自分がいい結果を見せられたのが初めてなのでよかった。父がこれまで、どれだけ自分のためにしてくれていたのかを感じてやっている」とうなずいた。

 斉藤和巳4軍監督も「初の猛打賞。あそこでよく同点打を打ってくれた。今日はお父さんが見に来てたみたいで。いいもん見せられたんじゃないですか。喜んで帰られたんじゃないですか」とたたえた。

 身長170センチと小柄ながら、精度の高いスローイングとパンチ力のある打撃が魅力の捕手。ルーキーイヤーの今季は、全体的なスケールアップを掲げる。例えば打撃なら、スイングスピードの速さや力の伝え方に注力する。さらに「高校の時よりも自信がなく、打席に立っている。その自信をつけるために、日々の練習をどれだけ頑張ることができるかが大事」と語る。

 その上で「できてないことが多すぎるので、それをまずつぶしていくことが大事。試合に出て結果出すのも大事だけど、練習一つ一つ、一日一日を無駄にせずにやっていきたい」。自分の足元をしっかり見つめながら一歩ずつ成長していくつもりだ。(浜口妙華)