【川又米利の目】1回、6回の「一死満塁」実らず、「三者凡退が6イニング。ベンチも動きようもない」 涌井の好投たたえ、打線の奮起を願う 

AI要約

中日は2安打の貧打で1得点にとどまり、9回サヨナラ負けを喫した。

涌井秀章投手が7イニングを5安打1失点に抑える好投を見せたが、報われなかった。

打線の奮起が必要であり、白星をつけてあげたい投球だった。

【川又米利の目】1回、6回の「一死満塁」実らず、「三者凡退が6イニング。ベンチも動きようもない」 涌井の好投たたえ、打線の奮起を願う 

【川又米利の目】◇31日 オリックス2×―1中日(京セラドーム大阪)

 中日は今季ワーストの2安打で1得点にとどまり、9回サヨナラ負けを喫した。2回に敵失から24イニングぶりとなる得点をマークしたものの、1回と6回のいずれも「1死満塁」のチャンスを逸した貧打が響いた。

 本紙評論家の川又米利さんは「1死満塁のチャンスを2度つぶし、三者凡退が6イニング。これでは話にならない。ベンチもこれでは動きようもなく、立浪監督も頭が痛いと思う」と話した。

 7イニングを5安打1失点に抑えた先発・涌井秀章投手の好投も報われなかった。4月24日の巨人戦(東京ドーム)で2勝目を挙げて以来、白星から遠ざかり、3連敗中だった。立ち上がりの失点が目立っていたものの、リーグ3連覇中ながら今季は4位と低迷するオリックスとはいえ、三者凡退の好スタートを切った。150キロ前後のストレートにスライダー、フォークを操り、6回の太田の犠飛による1失点にとどめた。

 「テンポ良く、木下とのバッテリーで狙い球を絞らせない投球をしていた。2回に先取してもらったとはいえ、1点を守りきるのは大変なこと」とベテラン右腕の奮闘をたたえ、「打線が頑張って援護してあげないといけない。白星をつけてあげたい投球だった」と打線の奮起を促した。