6・4開幕バレーネーションズリーグ男子福岡大会 ともにパリでプレーした九州勢2人宮浦健人&甲斐優斗が〝第2の故郷〟五輪へ弾みつける

AI要約

バレーボールの国際大会「ネーションズリーグ(NL)」の男子1次リーグが北九州市で開催される。日本代表の宮浦健人と甲斐優斗が地元九州を訪れ、熱い戦いを繰り広げる。宮浦は母親の出身地でもあり、特別な思い入れのある場所での試合に臨む。

宮浦と甲斐はフランスリーグのパリでプレーし、日本代表でも活躍を見せている。特に宮浦はチームで得点を量産し、五輪出場への意欲を燃やしている。一方、甲斐も若手ながら先発出場を果たし、代表入りへの猛アピールを成功させている。

若手の成長と経験を重ねながら、日本代表はNLに参加する。宮浦と甲斐は、地元九州での大会を通じてさらなる飛躍を目指し、五輪への切符を手に入れることを夢見ている。

6・4開幕バレーネーションズリーグ男子福岡大会 ともにパリでプレーした九州勢2人宮浦健人&甲斐優斗が〝第2の故郷〟五輪へ弾みつける

 バレーボールの国際大会「ネーションズリーグ(NL)」の男子1次リーグが6月4日から北九州市で開催される。日本代表は5月21日からのブラジルでの第1週を終え、今回の福岡大会が第2週目。パリ五輪出場を決めている日本で存在感を示しているのが、昨季ともにフランスリーグのパリでプレーした宮浦健人(ジェイテクト)=熊本県荒尾市出身=と甲斐優斗(専大)=宮崎県延岡市出身=だ。地元九州から〝第二の故郷〟とも言えるパリでの祭典へ弾みをつける。(山田孝人)

 パリ五輪のメンバー争いが佳境に入る中での福岡大会は、宮浦にとっても特別な試合だ。「母親が北九州の出身なので、小さい頃からよく遊びに行っていた思い出の街。日本のバレーを見てもらいたい」と意気込む。

 縁深い土地で大切な大会が続く。昨季はフランスリーグのパリでプレー。身長200センチ近い選手がそろうチームの中で得点を量産して、人気選手の一人になった。「(パリ五輪を)見に行くよ、と(仲間から)言われてます。何としても出たい」と闘志を燃やす。

 熊本・鎮西高のエースとして活躍。早大などを経て、ポーランドでもプレーした。左腕からの強烈なスパイクとサーブが武器のスパイカーは「パリでは試合に多く出られたことで、試合の中での切り替えなどを学べた」と成長を実感する。

 NL第1週で好発進した日本代表でも活躍が続く。強豪イタリアとの対戦では敗れたが、チーム最多の20得点を記録した。「ずっと目標だった五輪へモチベーションも高くやれている」。初の大舞台の出場を目指して腕を振り続ける。

 身長200センチを誇る大器の勢いが止まらない。甲斐はNL第1週の4試合のうち3試合で先発出場を果たし、チーム3位となる36得点をマーク。主力の石川と高橋藍が不在の中、代表入りへ猛アピールに成功した。

 「パリ五輪は遠い場所で縁のない大会」。初の大舞台にまい進する20歳は1年前までそう思っていたが、豊かな才能は真っすぐに最短距離を進む。昨秋の五輪予選でメンバー入りし、昨年末からはフランスリーグのパリで武者修行した。

 パリ入りは、大学のリーグ戦終了後も実戦経験を中断することなく積むため、男子日本代表のブラン監督の協力もあり実現した。ハイレベルな環境で、高い打点のスパイクに磨きをかけた。「いろんな経験をさせてもらい今がある」と感謝を胸に刻む。

 宮崎・日南振徳高3年時の全日本高校選手権(春高バレー)で3位に躍進して、その後も駆け上がってきた。パリでチームメートだった宮浦も「本当にすごい成長です」とうなる新星が、地元九州で躍動して祭典のメンバー入りを目指す。