今永昇太が米最多の7失点で初黒星「悔しい」「しっかり反省して」 防御率はリーグ2位の1・86

AI要約

カブス・今永昇太投手がメジャー初黒星を喫し、7失点で降板。試合前に0.84だった防御率は1.86となった。

今永はチェンジアップが決まらず、高めの球が打たれる結果に。登板間隔が空いた影響もあったが、言い訳はしなかった。

今後へ向けて、苦しい試合に備えて前向きに気持ちを切り替えている。

今永昇太が米最多の7失点で初黒星「悔しい」「しっかり反省して」 防御率はリーグ2位の1・86

◆米大リーグ ブルワーズ10―6カブス(29日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 カブス・今永昇太投手(30)が29日(日本時間30日)、敵地・ブルワーズ戦に6勝目を狙って先発したが、いずれもメジャー移籍後ワーストとなる被安打8、2被弾、7失点で、5回途中81球で降板となり、メジャー初黒星を喫した。日本人最長タイのデビューから6連勝を逃し、試合前に0・84だった防御率は7失点でリーグ2位の1・86となった。

 初回にイエリチに2ランを浴びて先制点を献上。2回は無失点で切り抜けたが、3回にはパーキンスに2ランを浴びるなど5安打を許して一気に5点を失った。メジャーワーストの7失点に、現地放送の試合後のインタビューでは「チェンジアップ(スプリット)があまり決まらなかったのでそれが今までとの1番の違いですね。高めの僕の中でしっかり投げきったボールでも対応してきた。僕の中でも高めにずっといい球を投げ続けることが出来なかった。ピッチングコーチにも言われたけど、あまりピッチングに一貫性がなかったなと思うので、次はコンスタントに投げ続けられるようにやっていきたい」と悔しさをにじませながら振り返った。

 前回登板の18日(同19日)の本拠地・パイレーツ戦では、7回88球を投げて4安打無失点。当初24日(同25日)の敵地・カージナルス戦に先発予定だったが、雨天中止。スライド登板せずに中10日で休養たっぷりでこの日の登板を迎えていた。登板間隔が空いた影響については「リカバリーにもすごくいい時間になりましたし、ウェートトレーニングも強度を上げられてトレーニングが出来ていたので10日間になったはずなんですけど、きょう結果につながらなくて、監督の期待に応えられずに悔しいです。むしろしっかり休めたので、コンディション的には肩、肘も全て問題なく臨めたので、そこは問題なかった」と説明。一切言い訳することはなかった。

 初黒星を喫したとは言え、10試合に登板して5勝1敗で、防御率はリーグ2位の1・86。今後へ向けては「もっとこれより点を取られる試合もあるかもしれないですし、きょうより精神的にもっと苦しい、身体的にも苦しい試合が後半戦におそらく待っていると思うので、そのために今日の結果をしっかり反省して後半戦に臨みたいですね」と必死に前を向いて気持ちを切り替えていた。