横浜FM、GKポープ「全てにおいて力不足。みんなに申し訳ない」 ACL決勝の一発退場を反省

AI要約

J1の横浜FMがアジア・チャンピオンズリーグ決勝で敗れ、帰国後にリーグ戦に向けて練習を再開した。

試合ではポープ・ウィリアムの一発退場や相手の強力さに苦しんだ様子が伝わる。

チームはリーグでの挽回を目指し、ポジティブな空気を作りたいと語っている。

横浜FM、GKポープ「全てにおいて力不足。みんなに申し訳ない」 ACL決勝の一発退場を反省

 J1の横浜FMが28日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第2戦でアルアイン(UAE)に敗れて初優勝を逃して帰国後、リーグ・柏戦(29日、日産ス)に向けて横須賀市内で練習を再開した。

 25日(日本時間26日)の第2戦は前半に2点を先行され、40分にヤンマテウスが1点を返したが、同アディショナルタイムにGKポープ・ウィリアムが退場し、1人少なくなった。防戦一方となった後半の22分に追加点を奪われ、終盤にも2失点。1―5で敗れ、2戦合計3―6で初優勝を逃した。

 ポープは一発退場処分について「自分の落ち度だと思っています。全てにおいて力不足だった。本当にチームのみんなに申し訳ない」と反省を口にした。

 背後に抜け出した相手FWをペナルティーエリア外倒した自身のプレーについて振り返った。「自分もチャレンジした中で(球際で)足を引いたというか、感覚的には逃がすというか、退場しないように最低限自分の中でやれることはやったつもりだったけど、(4月27日の)C大阪戦もそうですけど、ぶつかってこられたら僕はどうしようもできない」と本音を吐露。「もちろん局面を作らないのが理想的ですけど、あの雰囲気や状況で、相手も全く別のチーム、本当に1戦目とは全然違う雰囲気を感じたし、相手の強度、迫力、会場全体のプレッシャーとかそういう中で、ああいう状況を作ってしまったっていうのは自分のまだまだ足りない部分だと思います」と語った。

 球際で相手には「かすったくらい」とほぼ触れていなかったが、判定は覆らなかった。「相手が賢いというか、僕の体にちゃんと残しながら当たったことは当たったんで…。ただ、進路に対して足を出してないというか引いたので、相手のマリーシアではないけど、うまさや駆け引きの部分、試合を通して倒れたり主張したり、中東というか外国人のずるがしこさはすごく感じた」という。

 難しい局面だったが、自信を持って下したプレー判断だった。「あそこでステイして、1対1の局面で自分が守る選択肢はもちろんあった中での対応だった。何回ああいう場面があったとしても多分、自分の中で決断は変わってないと思う。決め打ちしなかった分、若干、判断が遅れた部分もありました。その中でもまた失敗が出たので、トライ&エラーじゃないけど、それは続いていくもの。大会の大きさだったり、決勝という部分でもちろんステイという判断はあったと思うけど、この結果をどう次に繋げるか、僕のキャリアに繋げていくかは大きな分岐点にしなきゃいけない」

 チームは26日夕方にUAEから帰国し、27日のオフを経て練習を再開した。リーグ戦は現在、6戦勝ちなし(4分け2敗)で14位に低迷。ポープは「本当にリーグも上にいかないといけないチーム。しっかり明日勝ち切らないと、この流れでズルズルいってしまうのも良くないし、何とかして勝ちを拾って、少しでもポジティブにチーム全体の空気を変えていければと思う」と見据えた。