【ACL】5失点の横浜キューウェル監督「衝撃的」「恐ろしい」審判批判の一部ワード通訳されず

AI要約

横浜F・マリノスがアジア・チャンピオンズリーグでアルアインに5-1で敗れる

試合中に監督が判定に激怒し、選手をねぎらう

横浜はアジア王者を目指していたが21年ぶりのアジア制覇を許す

<アジア・チャンピオンズリーグ(ACL):アルアイン5-1(2戦合計6-3)横浜>◇25日(日本時間26日)◇決勝◇第2戦◇アルアイン

 初のアジア王者を狙ったJ1横浜F・マリノスが、UAEでアルアインに5発で粉砕され、悲願を果たすことはできなかった。まさかの5失点で大敗した。2戦合計3-6で力尽きた。

 ハリー・キューウェル監督(45)は試合中、何度も主審の判定に激高し、顔を真っ赤にしていた。試合後も怒りは収まらない。中継のフラッシュインタビューに登場すると「選手たちは90分を通して本当によく戦ってくれた」と、まずイレブンをねぎらった上で、痛烈にジャッジを批判した。

 「ただ、レフェリーによって、かなり崩されたのは事実です!」

 松崎裕通訳も、意図をくみ、声を荒らげた。そして「アルアインには『おめでとう』と言いたい」と続けた。

 この中でキューウェル監督は「ショッキング(衝撃的)」「テリブル(恐ろしい、最悪、不快)」という言葉で、判定に苦言を呈した。試合直後で興奮していたこと、同時通訳でまくし立てたこともあってか、このワードを松崎通訳を拾わなかったが、奮闘した選手たちのためにも、怒りに満ちあふれたインタビューとなった。

 その後は、冷静に、UAEまで駆けつけた多くのサポーターへ。「この残念な結果を見せたくはなかったです」と悲しそうな顔をしつつ「それが全てだと思っていますけど、私たちのサポーターは本当に最高の後押しをしてくれていました」と感謝した。

 決勝は、ホーム日産スタジアムでの第1戦(11日)は、FW植中朝日とMF渡辺皓太の得点で2-1の逆転勝ち。引き分け以上で優勝が決まる状況で第2戦を迎えていた。

 前半、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からのPK献上などでいきなり2点を許し、合計2-1から2-3とひっくり返される。1度はFWヤン・マテウス弾で追いついたが、アディショナルタイム10分にGKポープ・ウィリアムが一発レッド。相手エースFWラヒミ(モロッコ)との1対1を止めにいった守護神が、ペナルティーアークで決定的な得点阻止をして退場処分を受け、一気にバランスが崩れて勝機を逸した。

 それでも2戦合計3-3で後半に突入したが、DF畠中槙之輔が負傷退場。その4分後、ラヒミにこの日2点目を食らい、合計3-4と再び勝ち越された。さらに2失点。凡ミスも重なり、沸騰するホームで勢いに乗った西地区の王者を止めることはできなかった。

 横浜は、クラブ史上初、日本勢としても前回大会の浦和レッズに続く4度目の2連覇を目指していた。現行大会では浦和(3度)ガンバ大阪(1度)鹿島アントラーズ(1度)に次ぐ4チーム目を狙い、計6度で韓国勢と並ぶアジア最多としたいところだったが、アルアインに21年ぶりのアジア制覇を許した。

 【得点経過】

 1-0 前半8分 ラヒミ(アルアイン)

 2-0 前半33分 ロメロ(アルアイン)

 2-1 前半40分 ヤン・マテウス(横浜)

 3-1 後半22分 ラヒミ(アルアイン)

 4-1 後半46分 ラバ(アルアイン)

 5-1 後半50分 ラバ(アルアイン)