途中出場のMF長璃喜が4発!昌平が中断前最後のゲームで市立船橋に快勝

AI要約

昌平は市立船橋との試合で前半スコアレスの苦しい展開から後半に一気にギアを上げ、6-0で快勝した。

後半、長璃喜の活躍で相手守備を翻弄し、7分間でハットトリックを達成。最終的には4ゴール。

玉田監督は「やり続けたことが良かった」とコメント。インターハイ予選に向けて好調な状態だ。

途中出場のMF長璃喜が4発!昌平が中断前最後のゲームで市立船橋に快勝

 5月26日、U-18高円宮杯プレミアリーグEASTの第7節が行われた。昌平はホームで市立船橋と対戦。今季初勝利を目指す千葉の雄に対し、前半はスコアレスで折り返したものの、後半に一気にギアを上げ、6-0の快勝で今季4勝目を挙げた。

 4-2-3-1の布陣でスタートした昌平は立ち上がりから相手のハイプレスと強度の高い守備に苦戦。思うように攻撃を仕掛けられず、中盤から先になかなかボールを運べなかった。シュートを放っても苦し紛れのミドルなどが多く、決定機が作れない。右サイドハーフの山口豪太(2年)、左サイドハーフの岩谷勇仁(3年)も封じられ、無得点で前半を終えた。

 そうした状況下で迎えた後半。一進一退の攻防が続くなかで、51分にスコアが動く。主将・MF大谷湊斗(3年)のお膳立てからMF三浦悠代(3年)が先制点を決めた。これで勢いに乗ると、昌平はギアを上げるべく玉田圭司監督は攻撃の切り札を投入する。52分に山口に代えてMF長璃喜(2年)をピッチに送り込み、左サイドハーフに配置。この策が見事にハマり、長のドリブルからチャンスが生まれるようになる。長の投入で相手の守備のバランスも崩れ、中央や右サイドの攻撃も活性化。68分には三浦が左サイドから折り返すと、FW鄭志錫(3年)が頭で合わせてリードを広げた。

 リズムを掴んだ昌平だが、ここからが本当の意味でのラッシュとなる。その主役を担ったのが、途中出場の長だ。71分に左サイドから中に切れ込んで左足でネットを揺らすと、74分には自ら高い位置でボールを奪ってそのまま右足でゴールを奪取。78分には大谷のアシストから加点し、僅か7分間でハットトリックを達成した。終了間際にも左サイドを単騎で打開し、カットインから右足を一閃。ニアサイドを撃ち抜き、この日4点目となるゴールで試合を締め括った。

 終わってみれば6-0の快勝。玉田監督も「苦労はしましたけど、(自分たちの戦い方を)やり続けたことが良かった。相手のプレスがきついからもうちょっとシンプルに戦ったり、簡単に前線にボールを運んでしまうことをしていれば、後半の戦い方はなかったと思う。相手の疲労もあったけど、やり続けたことで昌平の良さが出ましたね」と粘り強く戦いながら、勝利を引き寄せたチームの賛辞を送った。

 中断前最後のゲームを勝利で飾り、良い状態でインターハイ予選に臨めるのは間違いない。

(文・写真=松尾祐希)