駒澤大学高等学校、暁星高等学校に4-0で快勝で2回戦へ

AI要約

令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメントが開幕し、4試合が行われた。

昨年ベスト8の駒澤大学高等学校は、暁星高等学校に4-0で快勝し、2回戦に進出。試合では主将の寺尾選手や内田選手が活躍した。

1次トーナメントで勝ち上がった駒澤大学高等学校は、激しい攻撃で勝利を収め、インターハイへの出場を目指している。

駒澤大学高等学校、暁星高等学校に4-0で快勝で2回戦へ

 令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選は5月25日、20校が参加して2次トーナメントが開幕。1回戦4試合が行われた。

 プリンスリーグ関東1部の帝京と同2部の國學院久我山、関東高校大会予選を制した大成と同準優勝の日大豊山は6月8日の3回戦から登場。決勝に進んだ2校がインターハイ(7月27日~8月3日・福島県)の出場権を獲得する。

 昨年ベスト8の駒澤大学高等学校は暁星高等学校に4-0で快勝し、6月2日の2回戦進出を決めた。

 1次トーナメント2試合を11得点・無失点で勝ち上がった駒澤大学高等学校は、立ち上がりから鋭い出足でボールを奪うと両サイドに好展開して主導権を握った。主将のボランチ寺尾帆高(3年)が勇気を持ってくさびのパスを打ち込めば、右MF内田龍伊(3年)が良質のボールを供給し、チャンスに結び付けた。

 昨年は1次トーナメント1回戦で日大鶴ケ丘に敗れた暁星高等学校だが、2試合戦った今大会は1次トーナメントを突破。主将のボランチ入江是親(3年)を経由し、突破力のあるMF宇都宮顕人(3年)が左右から豪胆にドリブルで仕掛けた。

 駒澤大学高等学校は前半20分に内田が好シュートを右に外し、23分には右FKの混戦からDF嶋田結(3年)が狙ったが、これもわずかにバーを越えていった。

 攻勢の時間帯に先制できなかったが、33分に先取点を奪う。FW岸本空(3年)が寺尾からの縦パスを横にはたくと、左MF森田敬太(2年)がこのボールを右隅に蹴り込んだ。

 前半を1-0で折り返した駒澤大学高等学校は後半、絶好の時間に追加点を挙げた。4分、内田の蹴った右CKがゴール前で混戦となった後、寺尾が折り返しのボールを半身の状態から巧みに決めた。

 3点目も抜け目なくインターバル直後にものにしている。飲水が終わった30秒後の22分、後半14分から出場していたFW富田澪(3年)が、ドリブルで持ち込んでGKとの1対1を確実に仕留めた。富田はアディショナルタイムにも連続ゴールを奪って勝利に貢献している。

 暁星高等学校は前半16分、左MF川迫悠真(2年)が強烈なシュートを放ったが、惜しくも左に外れた。後半はつなぎのパスでミスを重ね、効果的な2次攻撃と崩しの形にまで持ち込めなかった。相手の厳しい当たりにも手を焼き、ほとんど攻めに形をつくれずに完敗した。

 就任3年目の駒澤大学高等学校・亀田雄人監督は、「暁星さんは粘り強い相手なので、まずは基本的なことをしっかりやることを心掛けました。ボールを持ちながら得点を狙い、守りにも穴が開かないよう集中力を持続することを要求しました」とこの試合の狙いをこう説明した。

 寺尾も指揮官の教えを確実に遂行したという。「相手は立ち上がりからアグレッシブにやってくるので、集中力を少しも切らさずに戦いました。後半すぐと飲水直後に取れたのは良かった」と胸を張り、「流れが悪い時にどれだけいい方向に修正できるかが全国大会出場のカギを握る」と主将らしい言葉を残した。

 昨年は準々決勝で実践学園に0-1という悔しい敗戦を喫した。亀田監督は「マイボールの時間を長く保ち、相手の隙を狙って攻めたい」と語り、「うちは大勢の部員がいますから、ピッチ内外が一体となり全員で戦うことがモットーなんです」と述べ、一致団結の思いでインターハイ出場を目指しているようだ。      

       

(文・写真=河野正)