【ダービー】2度目の同一年樫&ダービー制覇へ レガレイラ騎乗ルメール「ポテンシャルは高い」

AI要約

クリストフ・ルメール騎手が誕生日を迎え、2週連続のG1勝利を目指してダービーに挑む。パートナーはレガレイラ。

ルメールはレガレイラのポテンシャルを高く評価し、前走での末脚も考慮して万全の状態で臨む。牡馬相手にも好走した過去を持つ。

2400メートルの距離やスタミナに懸念を示す声もあるが、ルメールは自信を見せ、大一番への意気込みを高めている。

【ダービー】2度目の同一年樫&ダービー制覇へ レガレイラ騎乗ルメール「ポテンシャルは高い」

 2度目の偉業に挑む。20日に45歳の誕生日を迎えたクリストフ・ルメール騎手がダービー(G1、芝2400メートル、26日=東京)で、2週連続のG1勝利を狙う。コンビを組むのは昨年末にホープフルSを制した牝馬レガレイラ(牝3、木村)。先週、同じく木村厩舎所属のチェルヴィニアでオークスを制しており、ダービー制覇がかなえば、自身が成し遂げた17年ソウルスターリング(オークス)→レイデオロ(ダービー)以来、7年ぶりの2週連続の府中クラシックV。史上6度目の大記録がかかる。

 ルメールの自信は深まる一方だ。レガレイラと1週前追い切りを終えた15日。笑顔で報道陣に歩み寄る姿に、手応えがにじんでいた。「彼女のポテンシャルは高い。ダービーの時はベストコンディションで走れると思います」。皐月賞は後方から上がり3ハロン最速の末脚を使ったが、6着に終わっていた。先週のオークスを勝ったチェルヴィニアは桜花賞13着からの逆転弾。万全なら-。今週も相棒のポテンシャルを信じている。

 07年ウオッカ以来、17年ぶりの牝馬制覇がかかる大一番。昨夏の函館芝1800メートルでデビューしたように、早くから中距離以上の適性が見込まれていた。2歳時に牝馬マイルG1の阪神JFではなく、牡馬相手にホープフルSに進んだのもそのためだった。皐月賞後も同じ2400メートルのオークスではなく、ダービーを選んだ。今回の挑戦は牡馬相手に好走した実績が評価されているからでもある。

 ルメール騎手は「2400メートルは問題ない。スワーヴリチャード(17年ダービー2着、19年ジャパンC1着)の子どもだし、スタミナは大丈夫。折り合いも我慢できた。一生懸命走りすぎるところがあるけど、それはフレッシュだったから。来週の追い切りではリラックスして走れるのでは。今日(15日)は息も入って、我慢もできて、無理しないで走れたので」と距離への懸念を一蹴した。

 ダービーの先にはトリコロールの国旗が揺れている。すでに凱旋門賞の登録を済ませており、結果次第ではフランス遠征が現実味を帯びてくる。周囲は色めき立つが、鞍上は目先の一戦だけに集中する。「ゆっくり、ゆっくりです。まずはダービーでいい競馬をしないといけない。その話はダービーが終わってから。ステップ・バイ・ステップでいきましょう」。全てのホースマンが憧れるダービー。ルメールの手綱さばきを、誰もが注目してしている。