【陸上】400mH・山本亜美が56秒35の大会新V 京都橘高の後輩・瀧野未来とワン・ツー!!/日本IC

AI要約

日本学生対校選手権の日本インカレで女子400mハードルが行われ、山本亜美が大会新記録で優勝。同じ立命大の瀧野未来が2位に入った。

山本は直線で大幅にリードを奪い、56秒35のタイムを出すもやや悔しげ。瀧野は実力不足を感じつつ2位に浮上。

京都橘高出身の2人が同じ舞台で走った最初で最後のレース。山本は後輩瀧野に刺激を受けつつ笑顔で「ワン・ツーはめっちゃうれしい」と話す。

【陸上】400mH・山本亜美が56秒35の大会新V 京都橘高の後輩・瀧野未来とワン・ツー!!/日本IC

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目

日本インカレの4日目が行われ、女子400mハードルは山本亜美(立命大)が56秒35の大会新記録で優勝した。同じ立命大のルーキー・瀧野未来が57秒45で2位に続いた。

えんじ色に白いRが描かれたユニフォームを着て、同じ舞台で走る最初で最後のレース。同じ京都橘高出身で3学年違いの先輩、後輩がぶつかった。

しかし、強さを見せたのは日本選手権4連覇を誇る“先輩”の山本。追い風が吹くバックストレートは「前半から攻めていこうと思っていました」と快調。「しっかりタイムを狙う走りがしたかった」と最後の直線に入った時点で、大幅にリードを奪っていた。

56秒35という記録については、「ここで学生新出したら、かっこいいなと心の中で思っていました。55秒台が出たらなあと思ったけど」とやや悔しげ。ただ、昨年は決勝に進みながらケガで無念の棄権に終わっていた。「去年があったから勝てたと思います。インカレは特別で、日本選手権とはまた違う喜びです」。

追う“後輩”の瀧野は序盤から乗り切れず、やや遅れを取っていたものの、最後の最後で2位に浮上。山本には1秒以上の差をつけられ、瀧野は「自分の実力不足を感じました」と素直に離した。

ともに京都橘高ではインターハイ優勝を経験。しかし、3学年違いで高校生活をともに過ごすことはなかった。今春に瀧野が立命大に入学したが、4月の京都インカレ後に左足首を痛めて出遅れていたため、同じユニフォームを着て勝負するのは今回が最初で最後となっていた。

頼もしい後輩の存在に、「私が一番負けそうな後輩です」と笑った山本。瀧野は「ワン・ツーはめっちゃうれしいです。もっと近づいて勝てるように頑張りたいです」と大きな刺激を受けていた。

同じユンフォームを着て戦えたのは今季のみだったが、2人の物語にまだまだ続きがある。