中国人は「一人なら龍、三人集まると…」? サッカーW杯予選「日本が中国に完勝」でエースストライカーが語ったこと

AI要約

日本が中国を7-0で破り、中国はサウジアラビアに1-2で敗北。中国サッカーの弱さが露呈し、サッカー界でも問題が表面化。

中国のサッカーチームは不動産会社の所有となり、アジアを席巻するも不動産バブル崩壊で衰退。10日には違法賭博による刑事事件が発覚。

習近平のサッカーへの情熱が中国のサッカーを強化したが、内部分裂や問題が続出し、チームの弱体化が進む。

中国人は「一人なら龍、三人集まると…」? サッカーW杯予選「日本が中国に完勝」でエースストライカーが語ったこと

わが故郷・埼玉スタジアムで行われた9月5日のサッカーW杯最終予選の日中戦は、日本が7-0と完勝。不発に終わった中国のエースストライカー張玉寧は、「中日の実力差が如実に表れた……」と、力なく答えた。

中国は10日、第2戦のサウジアラビア戦も、ホームで1-2と不甲斐ない逆転負けを喫した。

張は中国のプロリーグ北京国安隊の所属である。私は十数年前の北京駐在員時代、国安隊のファンクラブに入っていて、試合をよく観戦したものだ。

正直言うが、当時の北京国安隊も弱かった。敗戦後にはいつも、中国人仲間とヤケ酒を呷った。

ある時、彼らはこんな話をしていた。

「われわれ中国人は、俗に『一人なら龍だが、3人集まると虫になる』と言う。今日の試合を観て、つくづくそう思ったよ」

「その通り。一番実力を発揮するのが、一人か二人でプレーする卓球とバドミントン。6人のバレーボールが限界で、それ以上だと内部分裂する」

だがその後、習近平新時代が到来し、この方の唯一の趣味がサッカー観戦ということで、サッカーは俄かに強化された。

中国のトップリーグのチームは、すべて不動産会社の所有となり、アジアのサッカー界を席巻。ところが不動産バブルの崩壊と共に、中国サッカーも瓦解してしまった。

ちなみに、屈辱的な2敗目を喫した10日の中国のトップニュースは、「違法賭博などでサッカー界34人に実刑判決」だった。

「週刊現代」2024年9月28日号より