文系三大国家資格では一番マイナー、でも夢がある…!「不動産鑑定士」の気になる「年収」

AI要約

不動産鑑定士のキャリアや年収についてまとめました。

20代から30代前半で鑑定士試験に合格後、大手不動産鑑定事務所で勤務し、定年まで勤めるか転職・独立するパターンがある。

大手3社に入社した場合の年収推移や転職時の年収についても解説しています。

文系三大国家資格では一番マイナー、でも夢がある…!「不動産鑑定士」の気になる「年収」

弁護士・公認会計士と並んで、文系三大国家資格と言われている「不動産鑑定士」。ところが、一般的にはあまり知られていないのが実情だ。どんな仕事なのか、誰でもなれるのか、年収はいくらなのか、合コンではモテるのか……。登録者数70万人超の人気YouTubeチャンネル『桃太郎オフィス』で知られ、著書『悪魔の不動産鑑定』も話題の泰道征憲氏と中瀬桃太郎氏が、不動産鑑定士に関するあらゆる疑問に答える。

ネットで「不動産鑑定士 年収」と調べると平均年収が出てきますが、サンプル数が少ないため意外とアテになりません。今回は鑑定士の知り合いから聞いた実際の年収を皆さんにお伝えしたいと思います。

まずは、不動産鑑定士の一般的なキャリアをお話しします。

20代~30代前半で不動産鑑定士試験に合格後、大手不動産鑑定事務所に勤務し、(1) 定年まで勤め上げる、(2) 転職、(3) 独立の3パターンに分かれます。

かつては若くして合格しても大手鑑定事務所に行けないこともありましたが、2024年現在は売り手市場で、鑑定士試験に合格すればどこかの大手の鑑定事務所には就職できる状況です。

また、30代前半と記載しましたが、40歳前後でも職歴次第では、大手~準大手に就職できる可能性は大いにあります。

次に、鑑定士試験合格後に20代~30代前半で大手3社に入社した場合の年収について話しましょう。

勤務鑑定士としての年収は20代~30代前半で大手3社に入社すれば初年度600万円~800万円、5年後800万円~1,100万円、10年後900万円~1,300万円程度で推移していくようです(2024年時点)。

入社時の年齢や前職の年収によって、多少の差は出る可能性がありますが、基本的に鑑定士としての勤務年数による年功序列で年収が決まります。

最後に、大手に入社後、転職するとどうなるか。入社して3年で転職した場合は800万円~1,100万円程度、5~10年程度で転職した場合は、1,000万円~1,500万円程度と聞いています。

不動産鑑定士の転職先は、資産運用会社や監査法人などがあり、もちろんそこでも不動産鑑定の知識が求められます。

逆に、証券化の継続評価しかしたことがなかったり担保評価や公的評価だけだったり、少し偏ったスキルの方は転職需要や年収は落ちる傾向にあるので、ご留意ください。