好調の天理大、夏の菅平合宿で早大に65-35と快勝 司令塔の主将へ監督の期待「チームを勝たせるSOになれ」

AI要約

関西大学Aリーグが開幕し、昨年の2位・天理大学が「関西王者奪還、そして日本一」を目指して臨む。キャプテンの筒口允之は冷静な司令塔であり、チームの顔として成長を望んでいる。

春には苦戦した天理大学だが、夏にはハードトレーニングを積み重ね、相手チームに勝利を収めて手応えを感じている。チーム全体の質を高めてトライを重ねることを目指している。

卒業や代表選出などで苦しんだ過去もありながら、天理大学はチーム一丸となって新シーズンに挑んでいる。

好調の天理大、夏の菅平合宿で早大に65-35と快勝 司令塔の主将へ監督の期待「チームを勝たせるSOになれ」

9月22日から関西大学Aリーグが開幕する。昨年まで京都産業大学が3連覇を果たしている中、「関西王者奪還、そして日本一」を掲げて臨むのが、昨年の2位・天理大学である。2020年度には関西勢として36年ぶりに大学選手権で日本一に輝き、昨季も帝京大学に敗れたが準決勝まで進出した。今シーズン、「関西のオールブラックス」でおなじみの強豪チームのキャプテンを任されたのがSO筒口允之(まこと、4年、長崎南山)だ。大学1年時からキックを武器に10番を任された冷静な判断力を持った司令塔だ。

天理大は伝統的にFWのスクラム、接点が強く、BKはフラットパスを武器にトライを重ねるチームだ。スキッパーを任されたSO筒口は「キャプテンの姿は私生活でもラグビーでも周りに見られている。まだまだだと思いますが、チームの顔として成長していきたい」と話していた。しかし新チームになると春から苦しんでいた。

5月の練習試合では京都産業大に5-48で敗れ、筑波大学などにも敗戦。関西大学春季トーナメントでは準決勝で関西学院大学に28-43で、3位決定戦では近畿大学に28-35で敗れて4位に終わった。

昨季の4年生だった左PR富田凌仁(スカイアクティブズ広島)らが卒業し、さらにU20日本代表にPR森仁之輔(3年、東福岡)、FL/NO8太安善明、川越功喜(ともに2年、天理)が選出され、チームに不在だった影響は否めなかった。

筒口主将が「選手一人一人を見ると良い選手もたくさんいるので、一つになるようにまとめていきたい」と話していた通り、夏休みに入るとハードトレーニングを重ねて「チームをかなり追い込んだ」という。

8月に入ると、日本大学に勝利。菅平合宿では帝京大学、東海大学にこそ敗れたものの、明治大学には29-28で逆転勝利し、早稲田大学にも65-35で快勝。一定の手応えを得ることができた。

「エリアの部分だったら自分がキックでとってFWを前に出す。そしてBKでも展開してトライを取れるチームを目指しているので、質をもっと高めていきたいですね!」(筒口)