【ナイスミドル】“台湾最強”中年男、初の外国人王者ならず

AI要約

新宿FACEで行われた『NICE MIDDLE 70』では中高年ファイター36名が熱い戦いを展開し、ファイナルではNICE MIDDLEミドル級タイトルマッチが行われた。

保険業のペガサス木本と台湾の劉宗欣の激しい対戦が展開され、木本が2度目の防衛に成功する展開となった。

木本と劉の打ち合いに息をのむ一戦が繰り広げられ、木本がベルトの海外流出を阻止する活躍を見せた。

【ナイスミドル】“台湾最強”中年男、初の外国人王者ならず

 9月15日(日)東京・新宿FACEにて中高年世代を対象にしたキックボクシングイベント『NICE MIDDLE(ナイスミドル)70』が行われた。2008年に旗揚げし、今回で節目の70回目の開催を迎えた。この日も、不動産業、物流業、内装業、郵便配達員、歯科医師、IT業、飲食業、エンジニア、デザイナー、心理カウンセラーなど、さまざまな職業と人生を歩む中年ファイター36名が熱い戦いを見せ、ファイナルではNICE MIDDLEミドル級タイトルマッチが行われた。

 保険業42歳のペガサス木本2度目の防衛戦。相手は昨年3月にナイスミドルデビュー以来2連勝中の〝台湾最強の中年男〟劉(りゅう)宗欣。劉は台湾アマチュアムエタイ35歳以上の部75kg級の王者。本業は台湾でアイスクリーム店を経営する43歳。勝てばナイスミドル初の外国人王者となる。王者の木本は「何としてもベルトの海外流出は阻止する」と鼻息が荒い。

 試合は1R、サウスポーの劉が左ローで先制するが、木本は上下にパンチを打ち分けて反撃。得意の首相撲の体勢に持っていきたい劉だが木本は自分の距離を作る。木本の左フック、右フックが顔面にヒットし劉がダウンし立ち上がるも、一気にペースは木本に。

 2R、積極的に前に出て首相撲に持っていきたい劉に対して左ジャブで自分の距離を作りながら右前蹴り、ワンツーを打ち込む木本。劉もパンチと膝蹴りの連打で反撃。木本の左右ストレートがヒットする。

 3R、後がない劉は積極的に仕掛けていくが、木本は冷静に自分の距離で右ストレートを続けざまに当てていく。膝蹴りで攻める劉にパンチを合わせていく木本。互いに一歩も引かない打ち合いの中で終了のゴング。

 判定2-0(30-27、30-28、28-28)で木本に軍配。ミドル級王座2度目の防衛に成功し、ナイスミドル初のベルト海外流出の危機を乗り越えた。

『NICE MIDDLE 70』

2024年9月15日(日)東京・新宿FACE

▼ファイナル(第18試合)NICE MIDDLE ミドル級タイトルマッチ 2分3R

〝所沢の流れ星〟

〇王者・ペガサス木本(42才/誠真会館加藤道場/保険業)

判定2-0 ※30-27、30-28、28-28

〝台湾最強の中年男〟

●挑戦者・劉 宗欣(43才/SuperD GYM/食品機械産業)

※木本が2度目の防衛に成功