大谷翔平、『50―50』接近で注目度が桁違いに…テレビには数字テロップ、敵地球場も一番の盛り上がり 初のプレーオフ進出も次戦にも決定

AI要約

ドジャースの大谷翔平選手が5打数1安打1盗塁を記録し、チームはマーリンズを8-4で打ち負かして優勝マジックを「7」に減らした。

大谷選手は50本塁打50盗塁に向けて、盗塁を記録し「50─50」に一歩近づく。注目度も高く、残りの試合で記録更新が期待されている。

チームは90勝を達成し、プレーオフ進出に向けて12年連続に迫っている。ロバーツ監督もチームの安定した成績を高く評価している。

大谷翔平、『50―50』接近で注目度が桁違いに…テレビには数字テロップ、敵地球場も一番の盛り上がり 初のプレーオフ進出も次戦にも決定

◇18日(日本時間19日) マーリンズ4―8ドジャース(マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平選手は「1番・指名打者」で出場し、5打数1安打1盗塁。本塁打は出なかったが、1盗塁を記録して48本塁打49盗塁とし、前人未踏の「50―50」にまた一歩前進した。チームは大勝し、優勝マジックナンバーは1つ減って「7」。19日(日本時間20日)にも、大谷にとって初のプレーオフ出場が決まる。

 電光石火の早業だった。1回。大偉業に向かうドジャースの大谷がいきなり敵地を沸かせた。プレーボール直後の1回。先発左腕ウェザーズの内角球を詰まりながらも左前へ運ぶと、続くベッツの初球にスタートを切った。二盗を決めると、悪送球も重なって三塁へ。タイミングは微妙だったが、相手捕手は大谷の「足」に焦って送球を乱した。

 50盗塁に王手とし、「50―50」にまた一歩近づいた。さらに、盗塁の「49」という数字は、足のスペシャリストだったロバーツ監督が現役時代、2006年にマークしたキャリアハイ。監督は「悪い送球になることを願っていた」と笑わせ、「悪送球を願っていた。いい送球だったらアウトになっていた。翔平がいいスタートを切ったから(捕手は)送球を焦ったね。明日か、ホームで自分の記録を破ってほしい」と声を弾ませた。

 この日は第1打席の後は見せ場がなく終わった。だが、地元テレビも、MLBの放送局も頻繁に大谷の数字のテロップを入れるなど、注目度は桁違い。スタジアムの雰囲気も、大記録への期待感が渦巻き、敵地でも大谷の打席は一番の盛り上がりだ。残り10試合であと2本塁打&1盗塁。「その時」は確実に近づいている。

 チームは3発で大勝して90勝に乗り、優勝のマジックを「7」に減らした。19日の試合に勝てば、12年連続のプレーオフ進出が決まる。大谷にとっては、初のプレーオフ進出。ロバーツ監督は「安定して勝ち続けるという点で球界最高の組織の一つ。今年も逆境はあったが乗り越えて90勝した。当たり前のこととは思わないし、プレーオフ進出は祝福に値する」と語った。