【RIZIN】ついに解決された公開練習の〝致命的危機〟 滑らないマット誕生までの道のりとは…

AI要約

格闘技イベント「RIZIN.48」の合同公開練習で起きた問題が解決し、選手たちが滑らずに練習できるようになった。

関係者が悩んだ滑り止め対策が成功し、マットが床からズレないようになった。

今後も「合同公開練習」はファンを楽しませるイベントとして継続される見通し。

【RIZIN】ついに解決された公開練習の〝致命的危機〟 滑らないマット誕生までの道のりとは…

 舞台裏で起きていた〝致命的問題〟が、とうとう解決した。格闘技イベント「RIZIN.48」(29日、さいたまスーパーアリーナ)の合同公開練習が18日に都内で行われた。

 この日も多くの選手が登場し、ミット打ちやシャドーはもちろん、ホベルト・サトシ・ソウザの柔術や太田忍の目隠しチャンバラなど、さまざまな練習が披露された。そんな中、今回関係者が克服していたのが足元で起きていた問題だ。

 RIZINではここ最近、マスコミとファンを集めたイベント会場の床にトレーニング用ジョイントマットを敷き、その上で選手がおのおのの動きを披露する「合同公開練習」のスタイルを取っている。今回で5回目だが、過去4回ではマットが滑る現象に悩まされていた。選手が激しく動くことでマットが床からズレてしまったのだ。そのため、選手から「思い切り動けない」「滑って危ない」という声が上がり、見ている側からも同様の指摘がなされていた。

 もちろん関係者も無策でいたわけではない。当初は両面テープで固定しようとしたが、会場に痕が残る可能性が高い上にすぐにはがれてしまい採用にすらならず。ホームセンターで販売されている家具の滑り止めマットを床とジョイントマットの間に挟んで対応していた。しかしそれでも滑るため、スタッフが力を合わせて手で押さえるなどしていた。

 RIZIN関係者は「だけど押さえても滑るし、なにより見栄えが良くないじゃないですか。そもそもの問題は、滑り止めとジョイントマットがくっつきにくいことだったんです。だから一度マットに養生テープを張って、そこに滑り止めをつけたりもしたんですが、やっぱりダメで…」と振り返る。大げさに言えば、このスタイルの公開練習は人知れず〝存亡の危機〟だったのだ。

 だがあきらめることを許されない関係者はさまざまな「滑り止めアイテム」を調べ、検討を重ねた。そして今回、海外製のシリコン状の滑り止めを採用した。するとこれがジョイントマットと完璧に接着。5回目にして初めて、スタッフが誰も押さえない中、全く動かないマットの上で選手が練習することに成功した。関係者は「本当に良かったです。大きな課題だったので」と天を仰いだ。

 存続危機を回避していた「合同公開練習」は、これからもファンを楽しませるイベントとして継続してくれそうだ。