【村本浩平コラム】購買登録者1000人を超え、にぎわい…コンスタントに重賞勝ち馬現れているセプテンバーセール

AI要約

17日から19日までの3日間、新ひだか町でセプテンバーセールが開催されており、購買者数は1000人を超える盛況ぶり。

過去の取引馬の成功例や開催初日の1歳馬上場数、売却率など、セールの好調さが示唆されている。

浦河町の生産者も管理の賜物としてコンディションのよさを誇り、セレクションセールの再申込馬も注目されている。

【村本浩平コラム】購買登録者1000人を超え、にぎわい…コンスタントに重賞勝ち馬現れているセプテンバーセール

◇馬産地ライター村本浩平の「馬産地インサイ道」

 9月17日から19日までの3日間、新ひだか町・北海道市場にて、セプテンバーセール(日高軽種馬農業協同組合主催)が開催されている。

 セプテンバーセールは、日高軽種馬農業協同組合の主催する定期市場として2019年に新設された。

 21年の取引馬となるレーベンスティール(牡4歳、美浦・田中博)がセントライト記念、エプソムCと、芝の重賞で2勝を挙げる活躍。23年に取引されたべラジオゼロ(牡2歳、北海道・田中淳)も栄冠賞を優勝するなど中央、地方を問わずにコンスタントに重賞勝ち馬が現れている。

 開催初日となる17日には191頭の1歳馬が上場された。購買登録者の数は1000人を優に超えており、午前の早い時間に行われた事前展示もにぎわいを見せていた。

 先月に開催されたサマーセールは、初めての6日間連続開催となった。売却率は前年から4・2%プラスの82・3%を記録するなど、連日にわたって活発な取引が行われた。

 その好況を持続するかのように、17日のセリ市早々に姿を見せたアンジェリーブルの23(牡、父ミスターメロディ)が2750万円(税込み)で落札された。その後も売却率は高い水準をキープし続けている。

 上場馬を送り出した浦河町の生産者は「十分な時間をかけて管理を行えたことにより、これまでのセールよりも、いいコンディションで臨めたと思います」と話していた。開催3日目となる19日には、セレクションセールの再申込馬も上場されている。こちらも2カ月前よりさらに成長した姿を、購買者にアピールできそうだ。