成長示す逆転V 岩井明、女王に負けず―住友生命女子ゴルフ

AI要約

18番でパーパットを入れた岩井明は、2年連続年間女王の山下に競り勝ち、大会連覇を果たした。

岩井明は3連続バーディー発進や、17番でのポイントゲインなど優勝に向けて粘り強いプレーを見せた。

岩井明は反省を生かし、今回は勝つことを意識せずにプレーし、結果的に成長を示すことができた。

成長示す逆転V 岩井明、女王に負けず―住友生命女子ゴルフ

 18番でパーパットを入れた岩井明は、両拳を握って頬を緩めた。

 2年連続年間女王の山下に競り勝ち、大会連覇。8バーディーを奪って首位との4打差をひっくり返し、「追い付けないと思った。山下さんがいいプレーをしていて、まさか自分もいいプレーができるとは」と笑った。

 パットがさえ、3連続バーディー発進。5番でも8メートルのバーディーパットを沈めるなどし、山下との優勝争いに躍り出た。勝負の分かれ目となったのは、ともに15アンダーで迎えた17番。山下が4メートルほどのバーディーパットを外すと、直後に岩井明は同じような距離を決めて一つ伸ばした。

 前週のソニー日本女子プロ選手権は2位で迎えた最終日に崩れ、メジャー初優勝を逃した。「勝たないといけない、と自分を苦しめた」。反省を生かし、この日は「勝たなくていい」と自分に言い聞かせた。最終ホールのグリーンに立つまで、優勝の意識は頭になかった。

 昨年は初日からの首位を守る完全優勝。今年は追う立場で勝ち、成長を示した。12月には来季の米ツアー出場権を懸けた予選会に出る予定だが、「目の前の試合を大切にする」。まずは、キャリアハイのシーズン4勝目を狙う。