【日本代表】サモアに快勝のエディーHC 李のMOM選出を懸念「他の選手に…」その理由は?
日本代表がパシフィックネーションズカップ2024でサモア代表を49-27で撃破し、決勝進出を果たした。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチはディフェンスを強化することを課題として挙げ、立川選手や李選手の活躍を称賛した。
サモア側は日本の高いスタンダードを認めつつ、エラーを減らすために基本を大事にしていくとコメントした。
◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024 日本代表49-27 サモア代表(2024年9月15日 東京・秩父宮ラグビー場)
環太平洋6カ国によるラグビーの国際大会、パシフィックネーションズカップ(PNC)は15日、準決勝の第2試合が東京・秩父宮ラグビー場で行われ、世界ランキング14位の日本は同13位のサモアから7トらいを挙げて49-27(前半28-13)で快勝し、決勝進出を決めた。日本は19年大会以来5年(3大会)ぶり4度目の優勝を懸け、21日の決勝(花園)で同10位のフィジーと対戦する。日本の49得点はサモア戦の最多得点で、22点差も最多得点差となった。
試合後の記者会見の主なコメントは以下のとおり。
▼日本 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC) ステップアップになるようなゲームだった。これまでの相手より格上のサモアに対し、特に前半は向かい風の厳しいコンディションの中、良い形でプレーできていた。次のフィジー戦への課題はディフェンス。特にラック周りはフィジーにモメンタムをつかまれないためにも精査しないと。キックチェースもコネクトしながらが肝になってくる。ディフェンスをキーポイントとして取り組んでいきたい。
(立川のSO)とても落ち着いているところがポイント。スピードでも良い判断ができるし、今日はディフェンスでもフィジカル面を見せられていた。立川は常にチームに付加価値をもたらしてくれる選手なので、いてくれることでチームも強くなるし、良い影響があると思っている。
(10番と15番について)前回のW杯から(今の日本で)テストマッチでプレーできるSOは松田のみと判断して、今後はテストマッチでプレーできる10番の育成が早急の課題と考えた。現状、李にはその能力が見込めると思う。理想は李を10番のテストマッチプレーヤーとして育成できれば。今回は矢崎と山沢が離脱したので、立川の10番、李の15番がバランス的に最適と思った。
(FB李がMOMの活躍)彼がMOM選出でアサヒのビールを100本獲得してしまったことを、とても懸念している。ビールがとても好きなので。他の選手に与えてほしかった(笑い)。それはさておき、試合にはとてもいい形で順応していたし、ラインにも良い形で仕掛けながらプレーするところがよかった。ゴールキックもいい確率で決めているので、今後にも期待したい。
▼日本 立川主将(SOでの先発は15年W杯以来9年ぶり) 最初は少し緊張したけど、試合に入ってしまえば自分のやるべきことを明確に、シンプルに取り組めば、個人としてもチームとしても良いスタートを切れたのかなと思っている。
▼サモア シュワルガーHC 非常にタフな試合だった。日本は高いスタンダードを見せたと思う。テクニカルでもあり、特に前半、我々にプレッシャーかけていた。我々は重要なエリアでのエラーもあり、後半に立て直すことができなかった。それでも大きな学びがあったと思う。
▼サモア マクファーランド主将 (ミスが多かったのは)日本ディフェンスのプレッシャーもあり、蒸し暑さもあったが、サモアも同じ暑さや湿気なのでそれは言い訳にはできない。基本を大事にしてエラーを犯さない必要がある。これを教訓にしたい。