6月V以来9試合ぶりのトップ10 新垣比菜が守りたい“シード圏内”「入らないとちょっとカッコ悪い」

AI要約

新垣比菜が3バーディ・1ボギーの「70」で8位タイでフィニッシュし、低空飛行からの巻き返しを果たす

祖母を見舞うために沖縄に向かうために欠場した過去を持つメルセデス・ランキングが47位に浮上し、シーズン終盤の巻き返しを誓う

新垣比菜は穏やかな口調で喜びを表し、祖母のリハビリをサポートする決意を示す

6月V以来9試合ぶりのトップ10 新垣比菜が守りたい“シード圏内”「入らないとちょっとカッコ悪い」

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇15日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72>

11位から出た新垣比菜が3バーディ・1ボギーの「70」で回り、トータル7アンダーの8位タイでフィニッシュした。トップ10に入るのは、初優勝から6年ぶりに2勝目を挙げた「ヨネックレディス」以来、9試合ぶりで今季2度目。「今週は頑張ったというわけじゃなくて、調子は普通でした。パー3は長いけど、全体的な距離は短くて、グリーンは止まる。結構、楽にやれたと思います」。ゆっくりとしたいつもの穏やかな口調で、淡々と喜んだ。

優勝後は低空飛行が続いた。5度の予選落ちに、手首痛、腰痛などもあって6月に「ニチレイレディス」、7月は「大東建託・いい部屋ネットレディス」、8月は「ニトリレディス」の欠場を余儀なくされた。さらに、2週前の「ゴルフ5レディス」も欠場した。

実は、転倒して股関節を骨折し、入院した祖母・トミ子さんを見舞うために沖縄に向かうためだった。「おばあちゃんとはずっと一緒に住んでいて、おばあちゃん子でした。すごく心配で、迷ったけど、入院している病院に行きました」。現在はリハビリ中という最愛の祖母。「元気に長生きしてほしい」と心優しい孫娘はゴルフで元気を届けるつもりだ。

前週まで53位だったメルセデス・ランキングは47位に浮上した。翌年は優勝によるシードが与えられるが、優勝したシーズンにシード圏内である同ランキング50位以内(以前は賞金ランキング50位以内)を逃すことになれば、昨年同ランキング53位だった小滝水音以来の珍事。「そこはやっぱり気になります。50位以内には入らないとちょっとカッコ悪いかなと。これからは予選落ちしないように頑張りたい」。照れ臭そうに笑った黄金世代の25歳は、シーズン終盤の巻き返しを誓っていた。(文・臼杵孝志)