“大谷ライバル”が抜け出したトンネル「おっそろしい」 遠のいた背中も…元MVPに脚光

AI要約

フィリーズのブライス・ハーパーが31試合ぶりの一発を放ち、興奮の本拠地を沸かせる。

怪我で離脱していた期間もあったが、今季は28本塁打をマークするなど好調を維持。

大谷翔平やマルセル・オズナにリードを許しているが、ポストシーズンでの活躍に期待がかかる。

“大谷ライバル”が抜け出したトンネル「おっそろしい」 遠のいた背中も…元MVPに脚光

“ライバル”がついに目覚めた。フィリーズのブライス・ハーパー内野手は14日(日本時間15日)、本拠地で行われたメッツ戦に「3番・一塁」で先発出場。4回に31試合ぶりの今季27号を放った。1か月以上もあいたブランクに「待ち望んでいたぞ!」「ちょっと待て、何だって?」「怪我もあったけど、野球っておっそろしいなー」とファンも驚きを隠しきれない。

 0-4で迎えた4回の第2打席、1死走者なしからルイス・セベリーノ投手のチェンジアップを捉え、左翼席へ28号ソロを放った。8月9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦以来、実に31試合ぶりの一発に本人も笑顔を見せた。さらに6回2死一塁では7球目のスイーパーを一閃。今度は右翼席へ2ランを放ち、本拠地は興奮のるつぼと化した。

 2度のMVPに輝いた31歳は今季、開幕から好調を維持。5月は打率.313、7本塁打、24打点で月間MVPを受賞すると、6月も打率.374、OPS1.166の猛打で2か月連続受賞を果たした。しかし6月末に左太もも裏を痛めて負傷者リスト入り。復帰後は調子が上向かず、7月は打率.149にとどまった

 6月14日(同15日)時点では、マルセル・オズナ外野手(ブレーブス)の19本、ドジャース・大谷翔平投手(ドジャース)の17本に次ぐリーグ3位の15本塁打をマークしていた。しかし、負傷や不振も重なり、3か月後には大谷の47本に対して28本と大きな差が生まれている。気づけば“ライバル”の背中は遠くなった。しかし、年間では132試合打率.290、28HR、OPS.914の好成績。得意のポストシーズンで、その打棒を発揮するだろうか。