「完全に支配していた」元WBC米監督が山本由伸を激賞! 今季のサイ・ヤング賞有力候補とそん色ない衝撃数値に脱帽

AI要約

MLBの元米国代表監督が、メジャー復帰登板で好投した山本由伸を高く評価している。

山本は約3か月ぶりのメジャーのマウンドで驚愕の奪三振ショーを披露し、素晴らしいピッチングを見せた。

山本のFIPが全体でトップ5にランクインし、今季のサイ・ヤング賞有力候補として注目されている。

「完全に支配していた」元WBC米監督が山本由伸を激賞! 今季のサイ・ヤング賞有力候補とそん色ない衝撃数値に脱帽

 日本人ルーキーがワールドシリーズ(WS)制覇の切り札になるのだろうか。

 MLB専門局『MLB Network』の番組に出演したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の元米国代表監督のマーク・デローサ氏が、メジャー復帰登板で好投した山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)を高く評価している。

 山本は現地9月10日に行なわれた本拠地でのシカゴ・カブス戦に先発登板し、4回(59球)を投げて3安打8奪三振、無四球1失点。右肩腱板損傷を経て球数が「60球」という限定されたなか、約3か月ぶりのメジャーのマウンドで驚愕の奪三振ショーを披露した。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は日本人右腕の復帰戦について、「ヨシノブ・ヤマモトの速球の平均球速は96マイル(約154.4キロ)を超え、スプリットとカーブはどちらも圧倒的だった」と高評価。続けて、「6月15日に右肩腱板を痛めて以来、初のメジャーリーグでの登板だったことを考えると、彼の制球は鋭かった」と記し、全体的に素晴らしいピッチングだったと褒め称えた。

 デローサ氏は出演した『MLB Network』のなかで、「ヤマモトは今年、怪我を除けば先発機会が多く、圧倒的な成績を残している。特にあの試合は、完全に支配していた。このルーキーは、初先発となった韓国でのサンディエゴ・パドレス戦(1回5失点)は打ち込まれたが、それ以外では偉大な投手たちのようなピッチングをしている」と解説。日本人右腕の復帰登板を独自な視点で、さらに詳しく分析した。

 同氏は山本のFIP(守備の関与しない被本塁打、与四球、奪三振の3つの項目から「守備から独立した防御率」を評価する指標)が、MLB全体でトップ5にランクインする「2.51」に注目。この数字はクリス・セール(アトランタ・ブレーブス)の「2.05」と、タリック・スクーバル(デトロイト・タイガース)の「2.54」とそん色ない数字を残しており、15試合以上先発した投手の中で2位だと指摘する。ちなみにセールは16勝、防御率2.38。スクーバルは16勝、防御率2.50でいずれもリーグ首位に立っており、両投手は今季のサイ・ヤング賞の最有力候補に挙げられている。