「スプリッターとカーブは破壊的」山本由伸の復帰戦を米メディア激賞! 球威、キレ、制球を絶賛「誰もが納得できるものだった」

AI要約

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が3か月ぶりの復帰登板で8個の三振を奪い、力強いピッチングを見せた。

米国内各メディアから高い評価を受けた山本のパフォーマンスは、ESPNでも絶賛されている。

ドジャースは山本の復帰と共に、他の投手陣の情報も取り上げ、チームのローテーションが良い方向に戻りつつあるとコメントされている。

「スプリッターとカーブは破壊的」山本由伸の復帰戦を米メディア激賞! 球威、キレ、制球を絶賛「誰もが納得できるものだった」

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地時間9月10日のシカゴ・カブス戦で先発し、公式戦復帰を果たした。およそ3か月ぶりの登板で4イニングを投げ、8個の三振を奪うなど、力強いピッチングを披露し、ドジャースタジアムの観客を大いに沸かせた。

 初回、打者3人をカーブ、スプリット、ストレートを決め球とする三者連続三振という圧巻の立ち上がりで、観ているものの度肝を抜いた。2回には3本のシングルヒットを打たれ1点を失ったものの、このイニングでも2つの三振を奪っている。さらに続く3回のマウンドでも再び3連続奪三振を記録するなど、復活をアピールする投球を続けた。ここまでで、カブス3番・鈴木誠也も2三振に斬って取っている。

 ドジャース首脳陣が当初より、60球を目安とする登板と定めていたことで、山本は4回を投げ終え降板。打者15人に59球を投じ、被安打4、失点1と、今後の登板にも十分期待を抱かせる内容で、この日のマウンドを終えた。

 米国内各メディアから高い評価が送られたこの日の日本人右腕のパフォーマンスは、スポーツサイト『ESPN』でも絶賛されている。

「彼の速球は平均96マイル(約154キロ)を超え、スプリッターとカーブは破壊的だった。6月15日に肩の回旋筋腱板を痛めて以来、メジャーリーグの試合には登板していなかったが、そのコマンドは期待以上に鋭く、誰もが納得できるものだった」

 同メディアは、山本の復帰登板をそのように振り返っており、さらに「ヤマモトは、ドジャースが今オフ、先発投手としては史上最高額となる12年総額3億2500万ドルの契約を与えたときに想像していた選手、そのものだった」と独特の言い回しで称えている。

 また、ドジャース投手陣について、山本以外の情報も取り上げており、「8月11日から肘の腱炎で離脱していたタイラー・グラスノーが2回目のブルペン・セッションを行ない、トレーナーが金曜日に2~3イニングのシミュレーション・ゲームに出場することを許可した」と記している。

 トピックでは、カブス戦での山本の復帰、さらにグラスノーの回復状況を伝えた上で、デーブ・ロバーツ監督のコメントも掲載。指揮官は「我々が思い描いていたローテーションに戻りつつある」と語ったとしている。

 離脱以前と同様の球威、キレを発揮した山本の復帰登板。背番号18の帰還は、故障者に見舞われながらも地区優勝へひた走るドジャースにおいて、またひとつ、明るい兆しとなった。

構成●THE DIGEST編集部