【二所ノ関親方 真眼】対策ピタリ 大の里は全てがかみ合った勝利

AI要約

大の里が6日目まで無敗で乗り切り、正代戦では対策がうまくはまった印象

先場所での集中不足から一転、日々の集中が復活している様子

単独首位で周囲の期待が高まる中、大の里は一日一番の集中を心掛ける

【二所ノ関親方 真眼】対策ピタリ 大の里は全てがかみ合った勝利

 ◇大相撲秋場所6日目(2024年9月13日 両国国技館)

 前半が鍵だった大の里が6日目まで無敗で乗り切りました。初顔の正代戦は相手への対策がうまくはまった印象です。

 2本入れられて密着されると苦しくなるし、初日の熱海富士戦のように先に上手を取られる形も避けたかった。胸を出すような独特の立ち合いをする正代に対し、もろ手で先制。鋭い出足で距離感を保ち、体圧をかけながら一気に出ていった。相手の立ち遅れもありましたが、自分のペースに持ち込み、かつ相手の持ち味を封印。全てがかみ合った勝利です。

 9勝に終わった先場所は集中に欠くような相撲も目立ちました。今場所初日も薄氷の勝利。取組後に大の里には「とにかく集中しろ」とだけ言いました。ここまでは立ち合いがしっくり来ない時もありましたが、日々集中はできているのではないでしょうか。

 単独首位で周囲の期待は大きくなりますが、先を見る余裕もないでしょうし、見なくてもいいです。とにかく一日一番集中すること。そこに徹すればおのずと結果は出るでしょう。 (元横綱・稀勢の里)