巨人・阿部監督、「1つの四球が致命傷になるときがある」8回大勢投入は前夜の栗林の大崩れが脳裏に

AI要約

巨人は広島を5-0で破り、4年ぶりにマツダでの同一カード3連勝を達成し、2位とのゲーム差を4に広げた。

監督のタクト振りとリリーフ陣の活躍があり、勝負の9月に向けて手応えをつかんだ。

G戦士たちが天王山の首位攻防で強さを証明し、マツダから勝利を収めた。

巨人・阿部監督、「1つの四球が致命傷になるときがある」8回大勢投入は前夜の栗林の大崩れが脳裏に

◇12日 広島0―5巨人(マツダ)

 巨人は相手のミスにも乗じて、防御率1点台の広島先発・床田を攻略。リーグ優勝した2020年以来4年ぶりとなるマツダでの同一カード3連勝を決め、2位とのゲーム差を今季最大の4に広げた。13日に巨人がヤクルトに勝ち、2位・広島と4位・DeNAが敗れれば、今季初の優勝マジック「12」が点灯する。

 阿部監督が執念のタクトを振るった。3点リードの8回、3番手のバルドナードが2死一塁から堂林に四球を出してピンチを招くと、ベンチから出て投手交代を決断。告げた名前は、絶対的守護神の大勢だった。

 指揮官の脳裏にあったのは、前日に四球から大崩れした広島の守護神・栗林の姿だった。「1つの四球が致命傷になるときがある。スパッと変えました」。今季初めて8回のマウンドに立った大勢は、末包を投ゴロに打ち取って反撃を許さず。9回も続投すると三者凡退で危なげなく締めた。

 勝負の9月に入る前、監督はリリーフ陣に、回またぎの起用を伝えていたという。大勢は「内海コーチに『打席に立たせてあげるから(8回に)行ってくれ』と言われたのに(打順が回ってこない)7番で、やられたなと思いました」と笑いを交えつつも、「僕も『行くぞ』と感じていたので、不安はなかった」と頼もしい言葉を口にした。

 天王山の首位攻防3連戦に全勝し、阿部監督も「すごく大きな3連勝だったと思います」と確かな手応えをつかんだ。巨人にとって”鬼門”とも言われてきたマツダで、G戦士たちが強さを証明した。