【ボクシング】日本ランカー対決は吉田京太郎が8回TKO勝利「もっと早く仕留められたら」

AI要約

スーパーフライ級の試合で、吉田京太郎が今川未来をTKOで破り、勝利を収めた。

吉田は試合を主導し、連打で相手を仕留めた。試合後には日本同級王者高山涼深への挑戦をにらみ、自身の成長を実感した様子。

プロデビュー後の吉田の成績や、ワタナベジムへの入門経緯、会長の期待なども紹介された。

【ボクシング】日本ランカー対決は吉田京太郎が8回TKO勝利「もっと早く仕留められたら」

<プロボクシング:フェニックスバトル121大会&DANGAN268大会>◇10日◇東京・後楽園ホール◇日刊スポーツ新聞社後援

 メインイベントで組まれたスーパーフライ級の日本ランカー対決は、同級5位吉田京太郎(27=ワタナベ)が制した。

 同級4位今川未来(28=JBスポーツ)と同級8回戦で拳を交え、8回1分24秒、TKO勝ちを収めた。右ストレートを的確にヒットさせ、試合の主導権を握ると最後は連打で仕留めた。吉田は「6回ぐらいに、もう少し早くストップできたかなと。自分が詰め切れなくて最終回までいった。もっと早く仕留められたら良かった。パンチをまとめてKOできて良かった」と笑みを浮かべた。

 中盤にサウスポーの今川の左ストレート、右フックを浴びながらも果敢に右アッパー、左フックで応戦。接近戦でも下がるなく、前に出ていた。最終回、連打でロープ際に追い詰めたところでレフェリーストップ勝ちとなった吉田は「良い流れでできていると自分でも感じていた。右は練習してきたので、その右が出せたのは良かった」と手応えを示した。

 17年全日本同級新人王でもある今川との生き残りをかけた上位対決を制した吉田は同門の先輩となる日本同級王者高山涼深(27)の名前を挙げ「ここからの展望は同じ階級の王者が高山さんなので早めに返上してもらえれば。次に練習で会ったらお願いしておきます」と笑わせていた。

 名門・近大で副主将を務め、アマ戦績は32勝15敗。20年3月に上京し、他ジムからも勧誘されたものの、ワタナベジムの渡辺均会長に五反田駅近くの中国料理「東海酒家」で熱心に誘われ、ワタナベジムに入門。21年7月にプロデビューしていた。これでプロ通算戦績は5勝(2KO)3敗。となった。渡辺会長は「真面目な男。時間はかかったが、ようやく力を発揮してきた。日本王者になれると思う」と期待を寄せた。