日本製紙石巻・生長蓮、8回6K2失点「お互い尊敬」坂口雅哉とルーキー同士のバッテリーで勝利

AI要約

日本製紙石巻が七十七銀行を7-2で破り、7年ぶり3度目の日本選手権切符を獲得。

ルーキー同士のバッテリーが勝利に貢献し、信頼関係が抜群。

生長投手は大舞台経験を生かし、プロ入り目指して球速アップに意欲。

日本製紙石巻・生長蓮、8回6K2失点「お互い尊敬」坂口雅哉とルーキー同士のバッテリーで勝利

<社会人野球日本選手権最終予選東北大会:日本製紙石巻7-2七十七銀行>◇9日◇決勝◇宮城・仙台市民球場

 日本製紙石巻(宮城)が七十七銀行(宮城)を7-2で破り、7年ぶり3度目の日本選手権(京セラドーム大阪)切符をつかみとった。

 ルーキー同士のバッテリーで勝利への基盤を作った。先発の生長(いきなが)蓮投手(22=桐蔭横浜大)が8回6奪三振2失点(自責1)と好投。女房役の坂口雅哉捕手(22=仙台大)のサインに首は振らなかった。「仲が良いながらも、お互いを尊敬し、言いたいことが言える関係性。同い年だからというわけではなく、お互い変化球を生かすのを得意としているところも相性が良い」。出会いからわずか5カ月だが、信頼関係は抜群だ。

 7月に、チームとして4年ぶりとなる都市対抗野球大会に出場した。生長は同23日の初戦のKMGホールディングス(福岡)戦で先発し、5回3安打9奪三振1失点で全国デビューを飾った。「東京ドームの舞台を経験したことで、今日は緊張せずに投球することができた」。大舞台での経験が、今大会優勝へ導く好投につながった。

 だが、満足はしていない。都市対抗野球初戦では、1学年上のKMGホールディングス(福岡市)の木下里都投手(23=福岡大)と対戦。同世代ながら、大舞台で最速156キロをマークする姿に衝撃を受けた。プロ入りを目標に掲げる生長にとって、最大の課題は球速だ。現在は最速142キロ。「来年までに150キロ台にすれば、プロ入りも見えてくると思うので、パワーアップしていきたい」と意気込んだ。

 大学時代のチームメート、楽天古謝樹投手(23)にも刺激を受けている。古謝とは私生活でも仲が良く、頻繁に連絡を取り、食事に行く仲だ。「負けたくない気持ちがあるので、早く追いつきたいです」と静かに闘志を燃やしている。先にある輝かしい未来へ前進するため、2度目の大舞台で腕を振るう。