選手権3位を維持するフェラーリ。代表は終盤まで混戦を予想、三つ巴になりつつあるタイトル争いには慎重な姿勢を崩さず

AI要約

フェラーリF1はイタリアGPで勝利し、コンストラクターズ選手権の3位を維持している。タイトル争いは慎重な姿勢で続く。

レッドブルとマクラーレンに対して37ポイントで差を縮めたことで、コンストラクターズタイトルの争いが三つ巴になる可能性が高まった。

フェラーリチーム代表は、シーズン終了までの戦いが熾烈であり、2019年以降のF1史上類を見ない競争状況であると語った。

選手権3位を維持するフェラーリ。代表は終盤まで混戦を予想、三つ巴になりつつあるタイトル争いには慎重な姿勢を崩さず

 フェラーリF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、チームはF1第16戦イタリアGPで勝利しコンストラクターズ選手権の3位を維持しているものの、タイトル争いについては慎重な姿勢のままで、シーズン終了まで熾烈な戦いが続くと考えている。

 フェラーリはイタリアGPで最多ポイントを獲得したチームとなり、チームのホームレースで優勝したシャルル・ルクレールの25ポイントと、4位で終えたカルロス・サインツが12ポイントを合わせて37ポイントを得た。この37ポイントは、オスカー・ピアストリが18ポイント、ランド・ノリスがレース中のファステストラップの1ポイントを含む16ポイントを獲得したマクラーレンよりわずかに多いだけだったが、チャンピオンシップリーダーのレッドブルに対する差を25ポイント減らしたことは重要だった。

 これは、コンストラクターズタイトルが三つ巴の戦いになりつつあることを意味しており、モンツァで見られたスクーデリアの勢いを無視することはできない。今シーズン最後のヨーロッパでのレースを終えた時点で、レッドブルは446ポイントで依然としてポイントランキングのトップに立っており、マクラーレンは438ポイントで彼らのすぐ後に迫っている。フェラーリも、モンツァで素晴らしい結果を収めたおかげで407ポイントまで増やすことができた。

 マクラーレンの物議を醸した失格のおかげでタイトルを獲得できた2007年以降、スクーデリアが逃し続けてきたタイトルを獲得するべく、チームがチャンピオンシップ争いに参戦する可能性についてチーム代表のフレデリック・バスールに話が振られたが、当初バスールは、ティフォシの期待を高めることに慎重だった。

「結論を出したり、計画を変更したりするのは大きな間違いだと思うし、言われているようにシーズン終了まで非常に長い道のりがある。450ポイントほどがこれから争われるが、トップ集団の戦いは非常に熾烈だ」

「私がF1に加わって以来、特別な状態にならなくても8人のドライバーがどのレースでも優勝できる状況、あの4チームが優勝または表彰台に上れる状況、そしてそれがセッションごとに変化する状況は初めてだ。私にとって最も印象的な週末はおそらくスパだろう。FP1ではマクラーレン、FP2ではレッドブルが好調で、我々はポールポジションからスタートしたが、メルセデスがレースに勝った。ランドが支配したザントフォールトを除いて、どこでも同じような感じだった」

「このような状況はシーズン終了まで続くと予想できる。そのようになると私は考えている。大激戦になるだろう。確かに、このような競争力を持つ8台のマシンがあれば、1チームが1位と2位を獲得し、もう1チームが7位と8位を獲得することもあり得る。DNFについては話したくないが、これはポイントの面で大きな違いを生む可能性がある」

 しかし、今のところフェラーリにとっての目標は、「まずはバクーに集中し、一歩一歩、何を達成できるかを見ていく」ことだとバスールは明言した。

[オートスポーツweb 2024年09月08日]