試合前から止まぬブーイング「出ていけ!」 ドロー韓国戦で異様な光景、客席には「暗黒時代」の横断幕

AI要約

韓国代表のワールドカップ予選でパレスチナとの引き分けが報じられた。試合前から監督への不満が爆発し、戦力不足も露呈した。

試合は0-0の引き分けに終わり、16本のシュートを放ちながらゴールを奪えなかった韓国は厳しい状況に立たされた。

ファンからは会長や監督への批判が噴出し、再度監督問題がクローズアップされた。ワールドカップ本戦進出への道は困難となっている。

試合前から止まぬブーイング「出ていけ!」 ドロー韓国戦で異様な光景、客席には「暗黒時代」の横断幕

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選が5日各地で行われ、ソウルで行われたB組第1戦ではFIFAランキング23位の韓国が同96位のパレスチナと引き分けた。2月のアジア杯準決勝で敗退して以来、監督選任問題で混乱が続く韓国サッカー界。試合は開始前から野次が飛ぶ異様な環境下で行われた。

 韓国紙「朝鮮日報」はこの試合を「パレスチナと0-0、野次に始まりため息に終わった」という見出しで伝えている。記事によれば、試合開始前の選手紹介の時点で湘南や柏でもプレーしたホン・ミョンボ監督の名前が呼ばれると、スタンドからブーイングが起こったという。異常な環境での試合だった。

 韓国は2月のアジアカップ後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後7月になって、サッカー協会が戦力強化委員会の推薦なしに一方的に新監督を発表し、ファンの不満が高まっていたのだという。5万9579人が入場したスタンドからは「韓国サッカーの暗黒時代」「選手は一流、会長は?」などと横断幕が掲げられ「(会長の)チョン・モンギュ出ていけ!」「ホン・ミョンボ出ていけ!」とコールが飛んだ。

 記事は試合を「苦しい0-0の引き分けだった。韓国はシュート16本を放っても、格下と評価されるパレスチナのゴールを開けなかった」と得点力不足と分析。「イラクとヨルダン、オマーン、パレスチナ、クウェートと同じ組に入った韓国は、ホームでの初戦を引き分け11回連続のW杯本戦進出が困難になった」と伝えている。

 後半42分には、イ・ガンインのロングパスが前線のソン・フンミンに通ったが得点できず。記事は「GKまで抜いた右足シュートがゴールバーに当たり、韓国は値千金の機会を生かせなかった」と残念がっている。さらに試合終盤には、もう一度大きな「ホン・ミョンボ出ていけ」というコールが上がったという。