ライス出場不可のノースロンドンダービー 穴を埋める中盤と前線の選択肢は?
プレミアリーグ第3節ブライトン戦の退場により、1試合の出場停止となるアーセナルMFデクラン・ライス。中盤で高い支配力を発揮する彼の不在により、代表ウイーク明けのトッテナムとのノースロンドンダービーには不安が漂っている。
新加入ミケル・メリーノも負傷している現状で、彼の穴を埋めるのは誰になるだろうか。まず選択肢に挙がるのはベテランMFのジョルジーニョだろう。ボールを落ち着かせる技術と鋭い戦術眼はこれまでも多くの場面で発揮されており、頼りになる存在なのは間違いない。しかし、開幕から1分も起用されていないのは少々気掛かりで、慢性的な負傷を負っているという情報もありコンディションは未知数だ。
第2の選択肢はレアンドロ・トロサールだ。左サイドでプレイすることが多い彼だが、昨季は左のセンターMFとして先発した試合も何度かあった。周囲とのリンク性は問題なく、及第点のプレイを見せていただけに、器用なトロサールに託されるという可能性もありうる。
また、英『football.london』は、カイ・ハフェルツをこのポジションに戻すと予想している。昨季の結果を見ると中盤よりも最前線に置いた方が怖い存在になりそうだが、プレシーズンでは中盤のポジションで良いプレイを見せていた。相手はリヴァプールやレヴァークーゼンだったが、両者ともトッテナムと同じく非常に攻撃的なチームだ。オープンに展開するスパーズを相手にハフェルツが支配力を発揮することができれば、もっとも良い選択肢になれるかもしれない。
しかし、その場合は最前線の人選に疑問が生ずる。ここにハフェルツを置かない場合のファーストチョイスとなるはずのガブリエウ・ジェズスは離脱中。エディ・エンケティアも移籍してしまった。トロサールをトップに置いて左にガブリエウ・マルティネッリという選択肢はありそうだが、同メディアはローンで加入したラヒーム・スターリングを0トップ的に起用する可能性にも触れている。
オープンで強度の高いゲームが予想されるため、レジスタタイプのジョルジーニョよりも、走れて空中戦にも強いハフェルツの方が効果的かもしれない。ミケル・アルテタ監督はどのような判断を下すだろうか。