アスコリピチェーノ、見せつけた極上の切れ味「気持ちにスイッチが入った感じ」黒岩師も合格点【京成杯AH】

AI要約

アスコリピチェーノが追い切りで素晴らしい走りを見せ、調教の準備が整ったことが伝えられた。

春の成績を振り返りながら、今回のレースへの意気込みが語られた。

初対決やハンデの厳しさを受けつつも、今後の展望が開ける態勢にあると期待されている。

アスコリピチェーノ、見せつけた極上の切れ味「気持ちにスイッチが入った感じ」黒岩師も合格点【京成杯AH】

◇4日 「第69回京成杯AH」(G3・8日・中山・芝1600メートル)追い切り

 日の出前のまだ薄暗い美浦Wをアスコリピチェーノが、閃光の末脚で駆け抜けた。前2頭を3馬身半追走し、直線はその内へ。残り1Fで直後に付けて鞍上が促すと一気の伸び。6F82秒3、ラスト1Fは持ったままで11秒0をマークし、1馬身先着と極上の切れ味を見せつけた。

 1週前の先月28日の動きも圧巻だったが、今週は、もう一段階レベルが上がった印象だ。黒岩師も「動きに余裕があって、スピード感もあり、気持ちにスイッチが入った感じ。休み明けにしてはしっかり仕上がった感じですね」と合格点をつけた。

 今春2戦は桜花賞、NHKマイルCでともに2着。特に前走は直線で前が壁になり万事休すの展開から盛り返しての2着で、負けてなお強しの印象を残した。世代トップレベルの能力は間違いなく見せたものの、勝利には手が届かなかっただけに黒岩師は「春は結果が残せず残念でした。ここは結果にもつなげたい」と力を込める。

 年長馬や牡馬との初対決。ハンデ55・5キロは決して楽な条件ではないが「ある程度は想定していたので」と同師。今回の走り次第で「今後の選択肢が広がる」と先々の展望を開く内容に期待する。注目の秋初戦。一発回答できる態勢は整っている。