15歳でツアー最年少Vのイ・ヒョソン、ハイトップからの“ベタ足”インパクトで飛距離と方向性を両立【女子プロのアイアン技】

AI要約

15歳176日でメジャーを制したイ・ヒョソンのアイアンスイングには、ヒントが詰まっている。

彼女の特徴的なショートハイトップやダウンスイングの動きが解説されており、ベタ足での安定したスイングが飛距離と方向性を両立させる秘訣として紹介されている。

また、右足の使い方を改善するためのドリルも効果的であることが指摘されている。

15歳でツアー最年少Vのイ・ヒョソン、ハイトップからの“ベタ足”インパクトで飛距離と方向性を両立【女子プロのアイアン技】

今季、活躍している女子プロたちのアイアンスイングには、アマチュアゴルファーの悩みを解決してくれるヒントがいっぱい。今回取り上げるのは5月の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」をツアー史上最年少の15歳176日で制したイ・ヒョソン(韓国)。プロ転向を果たし、今週はメジャー連勝をかけて「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」に出場する現役女子高生のスイングを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。

特徴的なのはショートハイトップです。胸は90度、腰は45度以上回っていながら体の正面からクラブが外れない。すでにトッププロのようなスイングが完成されていて、15歳でこれはスゴイです。

ハーフウェイバックまではフェースをシャット(閉じ気味)に使い、左足体重で縦にクラブを上げています。そして、ダウンスイングでは下半身リードで右腰をしっかり回していくのですが、インパクトは右カカトが浮かずほぼベタ足の形。韓国の先輩プロたち、イ・ボミさん、キム・ハヌルさん、アン・ソンジュさんもベタ足で下半身が静かに動きます。土台が安定するため、飛距離と方向性が両立するのです。

右腰を回転しながらベタ足でしっかり地面を蹴ってボールを押し込むには、右足の甲の上にクラブを置いて打つドリルが有効。右足が早くめくれるとクラブを落ちてしまうので、ベタ足のまま腰を回転できるようになります。

■イ・ヒョソン

2008年11月11日生まれ、韓国出身。2023年に「韓国女子アマ」で優勝の資格で出場した今年の国内女子メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で史上8人目のアマチュアVを達成した

■大西翔太

おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。

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●グリーンを狙うアイアンショットはダフれば大ショート、トップすれば大オーバーの危険も。関連記事の【アイアンが当たらない人は「右ヒジからお腹に振って」ミート率アップ!】では、ツアー1勝の永井花奈がアイアンで重要な右ヒジの使い方を紹介している。