【井上尚弥と一問一答】過去最高体重の相手に手応えも「フェザー級の上も?それは言い過ぎ(笑い)」
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥がTJ・ドヘニーを7回16秒でTKOし、4本のベルトを守り、自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を9に伸ばした。
試合後の会見で、井上は慎重に戦った理由や今後の展望などについて語った。
井上は今後フェザー級まで体重を上げていける可能性を示唆し、相手選手が腰を痛めたことについてもコメントした。
◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥―TJ・ドヘニー(2024年9月3日 東京・有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者でWBO世界同級2位のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)を7回16秒、TKOで4本のベルトを守った。圧倒的優位予想の中で圧勝し、世界戦通算勝利数は井岡一翔(35=志成)を抜いて日本人最多23勝となった。また、自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を9に伸ばした。
試合後の会見での井上との主な一問一答は以下の通り。
――試合を振り返って。
「内容的にはこれからかなってところだった。結果としてこうなったのは仕方ない。セコンドの指示通り丁寧に戦うとイメージしてやった」
――ドヘニーの11キロ増は感じた?
「多少は感じたけど、そんなにびっくりするほどではなかった」
――慎重にいった?
「今日はそういうテーマでそういう入りをしようと思ったので」
――どこでギア上げようとした?
「中盤6~7Rぐらいから、12Rを通して組み立てようかなと。後半見せ場を作ろうと思っていた」
――今後は。
「12月って話もあるけど、終わったばかりでなんとも言えないのでこれから話し合って決めていく」
――体重の戻しが今までで一番大きかったが。
「今回は意図的に増やせるだけ増やしてみようと思った。自分のボクシングスキルが落ちない程度にどこまでリカバリーできるか、当日の適性体重がどれくらいかを定めていきたい」
――自身の動きはどうだった?
「若干重たいなと思った」
――2Rでタックルされるような場面があった。
「いろいろやろうとしてんだなって感じた」
――3、4Rは取られていたが?
「自分の中でどう突破口を開いていこうか考えていた。みんなが思っていた結果とは違ったけど、自分の中ではそんなに気にはしていない」
――駆け引きしながらの試合は楽しかった?
「やってて自分としては守備に回っていて楽しくはなかった」
――今までで一番重い相手と対戦して、今後フェザー級やその上まで上げていけると思えた?
「フェザー級の上も?それは言い過ぎ(笑い)。でもこれから体作っていって、それも視野に入れていくことはできるのかなと、そういう試合になったかな」
――相手が腰を痛めたのは分かった?
「あのままのリアクションを受け止めましたね。自分としては理想の終わり方じゃないので、中途半端な終わり方になってしまったなと」