大商大のムキムキマン・渡部聖弥22歳初打席弾 巨人水野雄仁スカウト部長「見に来て良かった」

AI要約

大商大の渡部聖弥外野手が開幕戦で初打席で決勝弾を放ち、ノーミスで快勝した。

渡部はウエートトレーニングと食事トレーニングで12キロ増量し、パワフルなプレーを見せる“ムキムキマン”として知られている。

22歳を迎えた渡部は、100安打目を達成し、広陵高校の後輩に感謝の気持ちを示すなど、成長と意欲を示している。

大商大のムキムキマン・渡部聖弥22歳初打席弾 巨人水野雄仁スカウト部長「見に来て良かった」

<関西6大学野球秋季リーグ:大商大6-0神院大>◇2日◇第1節1回戦◇南港中央

 大学日本代表の4番も務めた大商大のプロ注目の渡部聖弥外野手(4年=広陵)が、開幕戦の初打席で決勝弾を放った。外野手登録だが、5月20日大経大戦以来の「4番三塁」で出場。ノーミスで快勝発進に貢献した。

    ◇   ◇   ◇

 新リーグ発足後初の6連覇へ燃える大商大の“ムキムキマン”、渡部が22歳初打席弾を決めた。「打った瞬間、いったと思いました」。初回2死三塁。左中間に先制2ランを運んだ。

 入学後、ウエートトレと食トレで鍛えて12キロ増量し、88キロに到達。パワーの源つけ麺を、こよなく愛する。筋肉自慢は近所でも知られ、半年前には人づてに、近所の他大学アメフト部員から「ムキムキマン」と命名されたことを耳にした。それでも「これ以上重くするのは良くない」と体のキレを出すことを目標に掲げ、俊敏性にもこだわる。

 久々の三塁守備では4回1死一塁でしっかり犠打を処理。二塁に移った7回1死一塁では併殺プレーも完成させた。外野手登録だが、「違和感はない。人工芝は守りやすい。飛んできてほしいぐらい」と声を弾ませた。

 NPB9球団が視察する中、8回にはリーグ通算100安打目の左前打も記録。巨人水野雄仁スカウト部長(58)は「素晴らしいホームラン。見に来てよかった」と納得顔だ。

 8月31日に22歳を迎えた。当日は、広陵高校と大学で3学年後輩にあたる真鍋慧内野手が、感謝のを込めて、バースデーケーキをサプライズで用意した。この日の開幕戦には「3番DH」で出場し、3回に追加点の右前適時打を放つなど、4打数2安打1打点。「いつもお世話になっているんで」と笑みを浮かべ、打棒で先輩を祝った。

 渡部は「常に成長し続ける1年にしたい。このリーグ戦は本当に頑張りたい」と意気込む。6季連続優勝へ攻守でけん引する。【中島麗】

 ▽大商大・星野(9回88球を投げ無四球完封勝利)「(富山陽一)監督に『1点取られたら交代』と言われて、プレッシャーを与えていただいていた。ストライク先行で打たせて取ることを意識しました。まだまだここからです」