角田裕毅「ニコと接触し数周でレースが終わったのは残念」イタリアGPは序盤のもらい事故でフロア損傷、やむなしのリタイアを回顧|F1

AI要約

イタリアGP決勝での角田裕毅のリタイアの要因は5周目の接触だった。モンツァでのレースは4年連続でトラブルに見舞われており、残念な結果となった。

角田はニコ・ヒュルケンベルグとの接触によりフロアに大きなダメージを負い、リタイアを選択。トラック上でもコントロールが取れず、フラストレーションを溜めていた。

次戦のアゼルバイジャンGPとシンガポールGPに向けて、角田はクルマの機能性に期待し、巻き返しを期待している。

角田裕毅「ニコと接触し数周でレースが終わったのは残念」イタリアGPは序盤のもらい事故でフロア損傷、やむなしのリタイアを回顧|F1

第16戦イタリアGP決勝は5周目の接触が要因となり、レース序盤でリタイアを決断。20台中唯一のDNFとなったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、モンツァでのレースを振り返った。

角田は予選Q1止まりとなり、16番手からのレーススタートとなった。序盤に一度は14番手まで順位を上げるも、エステバン・オコンに抜かれてP15に順位を落とす。その後、5/53周目のターン1で、角田の後ろから迫った16番手ニコ・ヒュルケンベルグがタイヤをロックさせ、止まりきれずに角田のマシンに衝突。

この接触により角田のマシンはフロアのダメージが大きく、やむなしのリタイアとなった。

レース後に角田は「ニコとの接触で、数周でレースが終わってしまったのは本当に残念」とコメントを発している。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。

「今日はかなりフラストレーションが溜まっています。ニコとの接触は想定外でしたし、あのシーンではできるだけスペースを空けようとした。だけどニコがタイヤをロックさせてしまったようでコントロールを失って僕のマシンにぶつかってきた」

「フロアのダメージが確認されたため、リタイアを選ぶしかなかった。接触後にトラック上でレースを続けようとしましたが、マシンが滑って全然コントロールができない状況でした」

モンツァでのレースは、2021年はブレーキトラブルでDNSとレーススタートすることができなかった。2022年は14位フィニッシュだったものの、2023年はフォーメーションラップ中にエンジントラブルが発生し、グリッドに着けずレース終了。2024年は5周目で接触し、もらい事故のような形で序盤リタイアを決断するなど、イタリアGPとの巡り合わせは良くない状況となっている。角田は「去年も良くない形で(モンツァでは)終えているんですよね」と、昨季の苦い思い出に触れながら語っている。

次戦は欧州最終ラウンドとなる第17戦アゼルバイジャンGP、そして連戦で第18戦シンガポールGPに挑む。角田はこの後の2戦での巻き返しに意欲を示した。

「次はバクー、そしてその次がシンガポールになります。そこではクルマがきっと機能するはずだと思っていますし、良い週末になることを願っています」