【パリ・パラリンピック】富田宇宙が銅! 得意の男子400M自由形で通算4個目のメダル

AI要約

競泳男子400メートル自由形でパラリンピック2大会連続出場の富田宇宙が銅メダルを獲得。

富田宇宙はかつて宇宙飛行士を夢見る少年だったが、視覚障害S11に苦しんで競泳選手として活躍。

東京パラリンピック後はスペインで練習し、パリでの金メダルを目指して日々努力を重ねていた。

 ◇パリ・パラリンピック第3日 競泳(2024年8月30日 ラデファンスアリーナ)

 競泳男子400メートル自由形(視覚障害S11)でパラリンピック2大会連続出場の富田宇宙(うちゅう、35=EYジャパン)が銅メダルを獲得した。初出場だった21年東京大会は100メートルバタフライと400メートル自由形で銀、200メートル個人メドレーで銅メダルを獲得。金メダルは逃したものの、通算4個目のメダルとなった。

 名前が示すとおり、子供の頃の夢は宇宙飛行士。3歳から水泳も始めていたが、16歳の時に急速に視力を失う網膜色素変性症を発症して一時はプールからも離れた。しかし、日大で競技ダンスに取り組み、大学卒業後にパラ水泳に本格参戦。15年に国際大会デビューを果たすと、得意の400メートル自由形で次々と記録を塗り替え、世界選手権でも表彰台に上がったが、頂点には届かなかった。

 東京パラリンピック後はスペインのバルセロナに練習拠点を移した。健常者と一緒にプールで泳ぐなど障害者の社会進出が進む環境に身を置き、パラスポーツの魅力を国内で発信していく必要性を改めて感じながら、パリでの金メダルを目指して鍛えてきた。「大舞台で自分の力を出し切りたい。自己ベストを目指して頑張る」。決意を胸に2度目のパラリンピックに臨んでいた。