巨人・門脇誠 昨季同様の巻き返しはなるか/このままでは終わらない

AI要約

2年目の若武者門脇誠が、主将候補として期待されながら苦しいシーズンを送る。

打撃が低迷し、守備でも失点を犯したが、自らをレギュラーと思わずに全力で取り組んでいる。

しかし、8月には再び調子を取り戻し、シーズン終盤での巻き返しを予感させる。

巨人・門脇誠 昨季同様の巻き返しはなるか/このままでは終わらない

 2年目のジンクスは、未来の主将候補と言われた若武者にも降りかかった。門脇誠はルーキーイヤーの昨年、坂本勇人が16年間も守り続けた遊撃の座を引き継いだ。阿部慎之助監督が昨秋の就任早々にレギュラー格と位置づけ、「キャプテンシーがあるし、彼の野球に対する姿勢は素晴らしい。毎日のように早く来て、準備してやっている姿を見ていた」と、リーダーシップも高く評価された。それでも自身は「レギュラーだとは思っていない」と気を緩めず、オフも研鑽を重ねた。

 背番号は「35」から「5」に変更され、期待を背負って2年目を迎えたが、待っていたのは苦しいシーズンだった。打撃の調子が一向に上がらず、5月10日のヤクルト戦(神宮)から31打席連続無安打。持ち前の守備でも同17日の広島戦(マツダ広島)でまさかの2失策を犯し、「ちゃんと取れるアウトは取るべきだなと。今年は凡ミスが多い。ちゃんと当たり前のことをできないとチームに迷惑をかける」と猛省。5月下旬からはドラフト4位の新人・泉口友汰にスタメンの座を譲ることになった。

 それでも「レギュラーじゃないので。獲りに行く。チャンスをもらった以上は1球を逃したら負けぐらいの気持ちです」と執念を見せ、8月は月間打率.316(29日時点)で再びスタメンの座を奪い返した。昨季後半戦も打率.320をマーク(シーズン通算打率.263)しただけに、シーズン終盤での巻き返しを予感させている。

写真=BBM