「レギュラーガソリン車に“ハイオク”を入れるとエンジンによい」と言う夫。その方が長く快適に乗れるのでしょうか?

AI要約

ハイオクとレギュラーの価格差や性能について解説。

ハイオクを入れるメリットは少なく、レギュラーガソリン車に影響はない。

ハイオク車にレギュラーガソリンを入れると問題が生じる可能性がある。

「レギュラーガソリン車に“ハイオク”を入れるとエンジンによい」と言う夫。その方が長く快適に乗れるのでしょうか?

ハイオクはレギュラーよりも「エンジンによさそう」というイメージがあるかもしれません。

しかし、ハイオクは1リットルあたりの価格が高く、経済産業省資源エネルギー庁の調査(2024年8月5日時点)によれば、レギュラーが全国平均175円に対し、ハイオクは185円です。そのため、ハイオクを入れるならば意義をしっかり確認したいという方もいるでしょう。

本記事では、レギュラーガソリン車にハイオクを入れた場合の効果について解説します。

ガソリンには「ハイオク」と「レギュラー」の2種類があります。この2つの違いは、ガソリンの燃えにくさを表すオクタン価の高さです。

国によって基準は異なりますが、日本ではオクタン価96のものがハイオク、オクタン価86以上がレギュラーと分けられています。オクタン価が高いと、ガソリンエンジン内で音や振動が発生するノッキング減少を防げるため、快適な走行ができます。

そのため、レギュラーガソリンではなく、ハイオクを入れた方がよいのではないかと考える方もいるでしょう。入れた場合の影響についても、次項で解説します。

企業の売り出し方により、ハイオクを入れると環境の負担を減らしたり、走る際のパワーが上がったりするイメージを持つ方もいるかもしれません。実際のところ、レギュラーガソリン車にハイオクを入れても性能は変わりません。

レギュラーガソリン車は、レギュラーガソリンを入れたときに最高のパフォーマンスができるよう設計されています。ハイオクを入れること自体に問題はなく、走行にも影響はありませんが、入れるメリットは少ないといえます。

なかには、ハイオクに入っている添加剤の影響でエンジン内部がきれいになる、燃費が向上するといった報告もあるようです。しかし、もともとのハイオクとレギュラーの価格差も考慮すると、レギュラーガソリンを入れ続けても十分効果が発揮できるでしょう。

一方で、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまうと、ノッキング現象の発生のおそれやパワーの低下につながります。逆のパターンには十分注意が必要です。