早稲田大卒DF町田浩樹が「願って待つ」良い知らせと「やりにくい」6人、初の最終予選への「思い」【W杯アジア最終予選「メンバー候補」直撃】(3) 

AI要約

シント=トロイデンが新加入メンバーで再浮上を目指す中、ユニオン・サン=ジロワーズの日本代表DF町田浩樹が守備の要として活躍し、シントの攻撃を封じた。

町田選手はシントの強さを評価しつつ、ユニオンのチーム状況の厳しさも認識している。

移籍については次のステップへの移行を考えつつ、良いオファーを待っていると述べ、ワールドカップ最終予選に向けてプレッシャーを楽しんで挑戦したいと意気込んでいる。

早稲田大卒DF町田浩樹が「願って待つ」良い知らせと「やりにくい」6人、初の最終予選への「思い」【W杯アジア最終予選「メンバー候補」直撃】(3) 

 ベルギー1部シント=トロイデン(以降、シント)が「最強イケメン」谷口彰悟や「国防ブライアン」こと小久保玲央ブライアンら新加入メンバーの力で再浮上のキッカケを探る中、対戦したユニオン・サン=ジロワーズ(以降、ユニオン)は、メキメキと評価を上げている日本代表DFが、守備の要としてユニオンを引っ張り、広い守備範囲をケアしながら、余裕を持ってシントの攻撃をいなした。そう、早稲田大学を卒業した、知性派として知られる町田浩樹が、その人だ。

 知性派は試合後、座り込む藤田譲瑠チマに駆け寄ると激励の言葉をかけ、握手を求めた。そんな爽やかな町田選手にシント=トロイデンの印象を聞いてみた。

「シントは下位に沈んでいますが、残り時間わずかでの失点などの不運もあって、チームとしては弱くない。ただ正直、日本人が6人もいるとやりにくいですね(笑)」

 と報道陣の笑いを誘うと、一転してユニオンのチーム状況を嘆いた。

 ケガ人が多く、さらに移籍で主要メンバーが減ってしまったという。そのため、難しい試合もあったが、この2試合は無失点で終えることができてよかったと笑顔を見せた。

 また、以前から取り沙汰されている移籍について聞かれると、

「次のステップに行くタイミングだとは思っているし、行けることがベストだと思っています。ただ、いいオファーがない限りは自分ではどうすることもできないので、自分がコントロールできるところに集中して、夏の移籍ウインドウが閉まるギリギリまで良い知らせを待ちたいなと思っています」

 と期待を寄せた。

 そして、ワールドカップ最終予選について聞かれると、

「自分自身、初めての最終予選なので、どれぐらいプレッシャーがあって、どれほどの緊張感があるのかもわからないですけど、そうしたプレッシャーもしっかり楽しんで、ワールドカップの出場権を取れるように頑張りたいなと思います」

 と、白い歯を見せた。

 北中米W杯アジア最終予選のメンバーに誰が選ばれるのかはもちろんのこと、夏の移籍についても最後の最後まで気になるところだ。とにもかくにも森保監督には、日本国民が全力で応援したくなる、血沸き肉躍る最強メンバーをお願いしたい。