中嶋一輝、和氣慎吾に2回KO勝ちで初防衛 V2戦の相手は辰吉寿以輝 和氣は現役引退示唆

AI要約

プロボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチが27日、東京・後楽園ホールで行われ、王者の中嶋一輝が和氣慎吾に2回2分11秒KO勝ちし、初防衛に成功した。

中嶋は再起戦で2階級制覇を達成し、次の挑戦者は元WBC世界バンタム級王者の辰吉寿以輝。寿以輝は中嶋に挑戦をアピールし、中嶋も次の試合でのKO勝利を宣言。

一方の和氣は完敗を認めつつも進退について示唆し、興行はNTTドコモの映像配信サービスで生配信された。

中嶋一輝、和氣慎吾に2回KO勝ちで初防衛 V2戦の相手は辰吉寿以輝 和氣は現役引退示唆

プロボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチが27日、東京・後楽園ホールで行われた。王者の中嶋一輝(31)=大橋=が元東洋太平洋、日本同級王者で、現東洋太平洋同級7位の和氣慎吾(37)=FLARE山上=に2回2分11秒KO勝ち。初防衛に成功した。2回に左フックを効かせてからラッシュをかけてダウンを奪い、10カウントを効かせた。

2月に王座決定戦で同級5位だった中川麦茶(当時一力)に3-0の12回判定勝ち。再起戦でバンタム級に続き、東洋太平洋王座の2階級制覇を達成した。2021年10月に東洋太平洋バンタム級王座、昨年6月にWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座の初防衛戦でともにTKO負けしており、〝鬼門〟の初防衛戦を三度目の正直で突破。「初めて防衛できたので良かった。今回は絶対に防衛しようと思っていた。振ったパンチが当たって効いた。練習からずっと狙っていた」と喜んだ。

年末に後楽園ホール開催が有力な2度目の防衛戦では、メインイベントで元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(54)の次男で、タイトル初挑戦となる同級9位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=の挑戦を受ける。現地観戦した寿以輝は中嶋が勝利者インタビューを受けているときにリングに上がり、「こういう機会を設けてもらって光栄」などとあいさつした。

中嶋は「身長が自分より高いと思っていたが、低いんやなと思った。試合を見たことはない」と寿以輝について話し、「次も絶対にKOで勝ちます。テンションが上がります」と早くも燃えていた。

一方で和氣は「完敗です。今すぐに今後についてのことは発言はしないですけど、すっきりしています。やれることはすべてやりきった。悔いはないですね。結果がすべてなんで、言い訳もしない」と現役引退を示唆した。

興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から独占無料生配信された。プロ戦績は中嶋が19戦16勝(13KO)2敗1分け、和氣が42戦31勝(22KO)9敗2分け、寿以輝が17戦16勝(10KO)1分け。(尾﨑陽介)