矢崎由高よ、ラグビーの大谷になれ!エディー日本「超速ラグビー」4戦目初勝利

AI要約

日本代表がカナダに55-28で快勝し、エディーHCの初勝利を収めた。若手FB矢崎由高の活躍が光った。

矢崎はスピードを活かし3トライ目を演出し、成長が期待されている。指揮官は彼を大谷翔平に例える。

矢崎の判断力の向上や経験値の重要性も強調され、今後の成長が期待されている。

矢崎由高よ、ラグビーの大谷になれ!エディー日本「超速ラグビー」4戦目初勝利

<ラグビーテストマッチ・アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ(PNC):日本55-28カナダ>◇25日(日本時間26日)◇1次リーグB組◇第1戦◇バンクーバー

 矢崎よ、ラグビー界の大谷になれ! ラグビー日本代表(世界ランク14位)がカナダ(同21位)との初戦に55-28で快勝し、白星発進を決めた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)は1月の就任後、テストマッチ4戦目で初勝利。旗印の「超速ラグビー」を体現した早大2年のFB矢崎由高(20)にはドジャース大谷翔平を引き合いに、さらなる成長を期待した。次戦は9月7日に米国(同19位、熊谷)と対する。

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 第2次政権初勝利に、エディーHCの口元がゆるんだ。「前半は、我々が目指しているラグビーがうまくできた」。超速ラグビーを掲げる中、テンポ良いプレーを見せた矢崎にはさらに笑みがこぼれ、「とても良い素質。ラグビー界のオオタニになれる」と評した。

 非テストマッチ含め、6戦連続先発起用した20歳の若武者が躍動した。見せ場は前半22分。中盤でWTBツイタマの突破を素早くサポート。SH藤原のボールを受け一気に加速し、タックルをかわす。中央を破り、左を並走するフランカー下川へラストパス。試合の主導権を握る3トライ目を演出した。

 6月の初招集から3カ月で代表不動のFBにスピード昇進。武器の加速力で勝利に貢献した姿に、指揮官は「オオタニを思い起こした」。メジャーリーグの大スターを引き合いに出したのは、ポテンシャルの高さを認めるがゆえ。この日は持ち味のスピードを発揮した一方で、安易なパスミスも散見された。さらなる進化へ、経験値を重ねることの重要性を説くべく続けた。

 「(大谷は)若い時は『何でも打ちたい』と思っていたと思う。これほど偉大なプレーヤーになったのは『何を打つのか、見逃すのか』明確な判断ができるようになったからだ」

 判断力は発展途上だからこそ「ここは我慢。忍耐力が必要」と言った。芽吹いた才能を辛抱強く見守りながら、花開かせる。9月以降は、関東大学対抗戦出場のため、早大でプレーさせる見通し。矢崎の“大谷化”を「ハチネンゴ!」と見通したエディーHC。笑顔で未来予想図を描いた。