【ボート記者コラム 侍魂8人衆全員集合!!(鳥飼祥平)】優先艇保護違反のルール改正を

AI要約

ボートレース福岡で開催されたプレミアムG1レディースチャンピオン初日の様子。1号艇の日高逸子が優先艇保護違反で賞典レース除外となる。

レースでは中里優子の落水や、日高と落合直子の2番手争いがポイントに。優先権は後者にあったが、日高の優先艇保護違反が判明。

優先艇保護違反に対する批判、競馬のような降着制度導入提案。一方、賞典除外の日高は最終日まで粘り強く走り抜き、敬意を表したい。

【ボート記者コラム 侍魂8人衆全員集合!!(鳥飼祥平)】優先艇保護違反のルール改正を

 「やっぱりか…」と配られた紙を見てため息が出た。今月12日までボートレース福岡で開催されたプレミアムG1レディースチャンピオンの初日オープニングカードのこと。1号艇で登場した日高逸子(62=福岡)が優先艇保護違反により、賞典レース除外となることが発表された。

 レースは1周1マークで中里優子が落水。2番手争いを演じた日高と落合直子の2周1マーク手前の位置取りがポイントになったが、内にいた落合の舟が半艇身ほど日高にかかっており、先行する優先権は落合の方にあった。

 それにしてもこの優先艇保護違反は評判が良くない。最も大事な「順位決定」の判断を選手に委ねているので、明らかに着差がある場合はともかく、今回のように接戦になった時はどちらが前にいるのかを決めるのが非常に難しいからだ。航走している選手にその時点で確定順位を伝えるのは難しいので、個人的には優先艇保護違反の場合に関しては競馬のように降着による順位決定を導入してはどうかと思う。

 なお賞典除外となった日高は最終日まで走り、節間9走して8走舟券絡み。最後まで心を折らずに走りきった姿に敬意を表したい。