ノリス、0.3秒差でフェルスタッペン下しポールポジション獲得。角田裕毅は13番手|F1オランダGP予選

AI要約

マクラーレンのノリスがオランダGPのポールポジションを獲得。RBの角田は13番手に終わる。

雨に見舞われたセッションで路面が改善し、ペレスがQ1をトップ通過。ハミルトンはQ2でノックアウト。

ノリスがQ3でフェルスタッペンらを圧倒しポールポジションを獲得。日本時間22時にスタートする決勝が楽しみ。

ノリス、0.3秒差でフェルスタッペン下しポールポジション獲得。角田裕毅は13番手|F1オランダGP予選

 ザントフールト・サーキットを舞台に開催されているF1第15戦オランダGP。2日目の予選セッションでは、マクラーレンのランド・ノリスがポールポジションを獲得した。RBの角田裕毅は13番手だった。

 オランダGPはここまであまり天候に恵まれず、初日は雨や強風の影響を受け、2日目のフリー走行3回目も雨に見舞われた。ただ予選セッションが開始される頃には晴れ間も見え、気温24度、路面温度31度という状況。路面は完全ドライにまで改善していた。

■ペレスがトップ通過|Q1

 トップ15を決める18分間のQ1。ほとんどのドライバーが最初のタイム計測を終えた時点では、メルセデスのルイス・ハミルトンが1分11秒375でトップに立ち、ノリスが0.002秒遅れで続いた。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、他ドライバーよりも少し遅れてコースに入り、トップ2台に次ぐ3番手につけた。

 Q1が残り3分を切ると、各車が再びコースイン。Q1突破が確実と見られる上位陣はユーズドタイヤを使用したが、大半が新品タイヤを投入して最終アタックを行なった。

 路面コンディションが急速に改善していることも関係していたか、トップタイムが目まぐるしく変化するという状況の中、最終的に1分11秒006をマークしたレッドブルのセルジオ・ペレスがQ1トップ通過を果たした。

 RBは角田が12番手でQ2に駒を進めた一方で、チームメイトのダニエル・リカルドは、15番手のニコ・ヒュルケンベルグに0.111秒届かずノックアウト。アルピーヌのエステバン・オコンやキック・ザウバー勢もここで姿を消した。

 なおFP3で大クラッシュを喫したウイリアムズのローガン・サージェントは、メカニックが必死の修復を試みたものの間に合わず、予選に出走することができなかった。

■前戦勝者ハミルトンがノックアウト|Q2

 トップ10を決める15分間のQ2が始まると、まずはフェラーリの2台がユーズドタイヤでコースイン。シャルル・ルクレールがターゲットタイムとなる1分11秒655をマークし、チームメイトのカルロス・サインツJr.もそれに続いた。

 ただそのタイムを、新品タイヤを履くマクラーレン勢やフェルスタッペンなどが上回り、15台がQ2最初のタイム計測を終えた時点では1分10秒496をマークしたノリスがトップ。チームメイトのオスカー・ピアストリが2番手に並んだ。

 フェラーリ勢は早々に新品タイヤに切り替えてアタックを実施したが、大きくタイムを更新することはできなかった。

 Q2が残り4分を切ると、多くのドライバーが最終アタックに向けて再びコースへ。ノリスからフェルスタッペンまでの上位4名はガレージに留まった。

 最終アタックでは各車が軒並みタイムを大きく改善させたものの、ノリスのQ2トップタイムは変わらず。サインツJr.は10番手につけたアストンマーティンのフェルナンド・アロンソに0.069秒届かず11番手に終わった。初日にギヤボックストラブルに見舞われ、走行機会が削られたことが尾を引いていたのかもしれない。

 またサマーブレイク前の第14戦ベルギーGPを制したメルセデスのルイス・ハミルトンも12番手と、トップチームのふたりがまさかのQ2ノックアウトとなった。

 1分10秒955をマークした角田は、トップ10入りまで0.110秒届かず13番手で予選を終えた。しかし少なくともハース勢を退け、コンストラクターズランキング6番手を争うライバルの前で決勝を迎えることとなった。

■ノリスがフェルスタッペンらを圧倒|Q3

 ポールポジションを争う12分間のQ3。マクラーレン勢、レッドブル勢、アストンマーティン勢に加え、メルセデスのジョージ・ラッセル、ルクレール、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、アルピーヌのピエール・ガスリーがこの舞台に駒を進めた。

 Q3最初のアタックでは、まずピアストリが1分10秒193のターゲットタイムを記録。それをノリスが0.119秒上回り暫定トップに立った。マクラーレン勢と同様にフェルスタッペンも新品タイヤを履いたが3番手に甘んじた。

 アストンマーティン勢がアタックのタイミングをズラしてタイム計測を行なう中、他の8台も新品タイヤを履いてコースに姿を現した。ペレスとアルボンのふたりは、手持ちタイヤの関係もあり、この1発アタックに賭けることとなった。

 フェルスタッペンはここで1分10秒029をマークして一時トップに浮上するも、続くノリスはそれを0.356秒上回る1分09秒673を叩き出して、再び首位に立った。

 ピアストリはノリスに0.499秒届かず3番手、最後にアタックを行なったラッセルも0.571秒遅れの4番手止まりとなり、ノリスがキャリア3回目のポールポジション獲得を決めた。

 5番手ペレス以下は、ルクレール、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ、アルボン、アストンマーティンのランス・ストロール、ガスリーというトップ10の並びだった。

 2021年にオランダGPがF1に復帰して以来、昨年まではフェルスタッペンがポールポジションとレース勝利を独占してきた。しかし今年、まず連続ポール記録を食い破ったノリスが、レースでもフェルスタッペンを下すことができるのか。決勝は8月25日(日)の日本時間22時にスタートする。