古江彩佳は最後のバーディで滑り込み “聖地”決勝へ「絶対通りたかった」

AI要約

前半は好調なスタートを切った古江彩佳だったが、インコースで苦戦し、カットライン1打差で懸命な戦いを見せる。

最終18番でのバーディパットが決勝進出を決定づけ、決勝への意気込みを語る。

「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」での好成績を踏まえ、聖地での決勝でも力を発揮したいと意気込む古江。

古江彩佳は最後のバーディで滑り込み “聖地”決勝へ「絶対通りたかった」

<AIG女子オープン 2日目◇23日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>

今季メジャー最終戦の2日目。新メジャー女王・古江彩佳が最後の最後で強さを見せた。

前半アウトコースでは出だしからパーを並べると5番、7番でバーディ奪取。ここからさらに勢いに乗りたいところだったが、インコースは右からの横風をもろに受けることから、ドローヒッターの古江にとって苦しい戦いとなった。10番を皮切りに4つのボギーを叩き、17番終了時点でトータル5オーバー。予選カットラインとは1打のビハインドを背負った。

「絶対通りたい。セントアンドリュースでしっかり戦いたいという思いが強くあった」。最終18番は是が非でもバーディが欲しい状況だった。セカンドは81ヤードを58度のウェッジで放つと、ピン1メートルにつけてチャンスを迎える。そこから「スライスライン」のバーディパットをきっちり沈めて、決勝進出を手繰り寄せた。

カットラインは前半の時点で意識していた。「バーディが取れても(最後まで)何が起こるか分からないのが、このリンクスコースだと思う。ずっと(カットラインを)考えながらのゴルフでした」とリーダーボードとにらめっこが続いていたという。

決勝へ向けて「上を見ていきたい。まだまだトップ10を目指していく」。先週の「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」で3位に入るなど、本来は風を苦にしていない。“聖地”での決勝で真骨頂を見せたい。(文・齊藤啓介)