前週棄権「痛みはほぼなくなった」 渋野日向子“来てしまった”幸せかみ締めティオフへ

AI要約

渋野日向子が前週途中棄権した後、メジャー最終戦への回復を強調

左股関節からでん部にかけての痛みで苦しんだが、状態は良くなっていると報告

セントアンドリュースでの試合にかける思いを胸に、意気込みを語った

棄権後、ドクターやトレーナーの治療を受けつつ復帰を果たし、事前チェックも行った

アクシデントに見舞われたが、「怖かった」思いを抱えつつも感謝の気持ちを述べた

メジャー初優勝のロケーションであるセントアンドリュースに喜びを感じつつ、全力での挑戦を誓った

前週棄権「痛みはほぼなくなった」 渋野日向子“来てしまった”幸せかみ締めティオフへ

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(21日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

前週「スコットランド女子オープン」を途中棄権した渋野日向子が今季メジャー最終戦へ回復を強調した。開幕前日のプロアマ18ホールを終え、「90(%)くらいまで来てると思います。痛みもほぼなくなっていますし、(不安要素が)日に日に減って、あとはそこを気にせず、どれだけ振れるか」と現状を説明した。

左股関節からでん部にかけて痛みが出て、前週は大会初日(15日)に途中棄権。キャリアのターニングポイントとなった英国での試合にかける思いは強く、棄権した前半14番の直前、ダブルボギーを喫した13番のグリーン上から悔し涙があふれたほど。ティショットを大きく左に曲げた14番も、なおも暫定球を打とうした。苦渋の決断だった。

棄権した翌日からコースのダンドナルドリンクスでツアーのドクター、帯同トレーナーのトリートメントを受けつつ静養し、18日にアプローチとパターのみ感触を確かめたのが3日ぶり。ショット練習はセントアンドリュースに入って再開した。19日から18ホール→9ホール→18ホールと事前チェックを済ませた。

特別な大会を前にしたアクシデントに、最初は目の前が真っ暗になったという。「この試合の前で急に(痛く)なったので、すごく怖かった」。トレーナーらの尽力に「たくさんケアもしていただいて、だいぶ良くなっている。ありがたいな、と」。感謝の思いがにじむ。

2019年大会でメジャー初出場初優勝を飾った時から楽しみにしていた、ゴルフの聖地・セントアンドリュース オールドコースでの開催。「(ついに)来てしまったな、と。ホントにリンクス、ここがリンクスだなって。この試合を何年も前から楽しみにやってきた。ここに来られる幸せをかみ締めて、楽しみながら全力でプレーできるように」。初日のティイングエリアに立てる喜びを前面に出して戦う。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)