マクラーレン、オランダGPで久々アップデート投入。ノリスは進歩に自信「アップデートが上手くいかないのは避けたかった」

AI要約

マクラーレンはオランダGPに大型アップデートを持ち込み、レッドブルに挑戦し続ける中でパフォーマンスを向上させている。

アップデートの具体的な変更点は、ブレーキスクープやサスペンション、ウイングなど幅広い部分に渡っており、ダウンフォースの増加や整流性の向上を図っている。

ノリスはチームのアップデート戦略について語り、徹底的な理解と慎重なアプローチが良い結果を生んだと語っている。

マクラーレン、オランダGPで久々アップデート投入。ノリスは進歩に自信「アップデートが上手くいかないのは避けたかった」

 マクラーレンはF1オランダGPに、5月のマイアミGP以来となる大型アップデートを持ち込んだ。

 マクラーレンはレッドブルに最も近いチャレンジャーとして頭角を現しており、レッドブルを破ってコンストラクターズ選手権を制することに照準を合わせている。そのためにマクラーレンは、マイアミGPでマシンを大きくアップデートし、ランド・ノリスが初勝利を果たして以来は大規模なアップデートをせずに、すでに手にしているものに磨きをかけてきた。

 ここ数週間でマシンのポテンシャルを引き上げてきたマクラーレンは、夏休み明けのオランダGPで多くの変更を施してきた。FIAに提出したアップデートを説明する文書の中では、変更された主要部分の概要について、次のように説明されている。

・新しいブレーキスクープ:下流の気流条件を改善し、空力負荷を改善することを目的としている。

・フロントサスペンションの改良:フロントブレーキのジオメトリーによって変化する気流を最適化するため。

・フロアエッジの変更:ダウンフォースを増加させるとともに、アンダーサイドの整流を改善。

・リヤサスペンションの変更:リヤコーナー、ディフューザー、ビームウイング周辺の整流を向上。

・リヤウイングの変更:ザントフールト・サーキットに対応するハイダウンフォース仕様のウイングを採用。

・ビームウイングの変更:変更されたリヤウイングと連動する新しいビームウイングを採用。

 ノリスは、チームがアップデートを遅らせていたのはパフォーマンスのステップアップを最大化するためであり、それが一歩前進になると確信できるまでは動かなかったと語った。

 アップデートの目的は何かと尋ねられ、ノリスは次のように答えた。

「より速く、よりグリップを向上させるためだ」

「僕たちはマイアミから、アップデートをしてこなかった。小さな変更は加えていたけど、アップデートと呼べるものはなかった。他の多くのチームがここ数レースで行なってきたような、純粋にパフォーマンスを向上させるようなものはなかったんだ」

「いい意味で、僕たちは時間をかけて物事をよく理解しようとしてきた。他のチームがクルマにいろいろなものを付けて、それが必ずしもうまくいかないのを見てきたからね」

「それを避けたかったから、忍耐強く待ったんだ。ここ4レースはその代償を払ってきたと思うけど、アップデートを施した他のチームと比べて、素晴らしいレースができたよ」