「タクは特別に良かったね!」マドリーが慌てた浅野拓磨の俊足…“久保建英らの古巣”監督とファンが絶賛スペイン初戦をカメラマンは見た

AI要約

浅野拓磨がRCDマジョルカの先発メンバーとしてリーガデビューを果たし、マドリーとの引き分けに貢献。

マジョルカのホームでエムバペ効果もあり熱い雰囲気の中でのデビューとなり、期待に応える活躍を見せる。

マドリーはリーガ開幕を勝ち点1で終え、試合後には浅野の活躍が称賛されるものの、期待された以上の結果にはならなかった。

「タクは特別に良かったね!」マドリーが慌てた浅野拓磨の俊足…“久保建英らの古巣”監督とファンが絶賛スペイン初戦をカメラマンは見た

 8月18日、ラ・リーガ開幕節の対レアル・マドリー戦、浅野拓磨がRCDマジョルカの先発メンバーとしてリーガデビューを果たした。

 浅野といえばカタールW杯ドイツ戦でのゴールが真骨頂のように――大一番で想像以上の活躍を期待させる。

 開幕戦の相手マドリーは、昨季リーガ優勝と共にCLも制覇している現欧州チャンピオンである。今季はPSGからフランス代表キリアン・エムバペを獲得し、さらに攻撃色を強めている。また守備の要には、浅野の件のゴールで直接の餌食となったとも言える、ドイツ代表アントニオ・ルディガーがいる。

 浅野が特別なゴールを決める相手としてこれ以上はない。欧州サッカーを追いかけるカメラマンとして、そんな浅野への勝手な期待を胸に、地中海に浮かぶマジョルカ島へ向かった。

 キックオフは遅く、現地時間で21時半。

 この日の最高気温は32度だったが、20時半過ぎの日没から1時間ほど経つと25度ほどにはなっていたことを考えると妥当だろうか。 

 何度か訪れているスタジアムではあるが、この日のピッチサイドには見たことがないほどの、TVリポーターやTVカメラ、そしてそのカメラから伸びる長いケーブルが埋め尽くしていた。

 残念ながら――これらは浅野のデビュー戦のためではなく、マドリーの開幕戦、そしてリーガデビューを果たすエムバペ効果によるものだった。

 中にはDAZNの解説者として訪れた元マドリーMFグティの姿もあり、マジョルカファンからも熱い声援が飛んでいた。

 マジョルカでのマドリー人気は高い。昨シーズン改築が終わったスタジアムが持つ最多観客数2万3244人は昨シーズンの対マドリー戦でマークしたもので、この日の観客数も2万3010人に達した。

 エムバペ効果があるにせよ、最高に近いホームの雰囲気の中でデビューできることに、やはり浅野は“持っている”と再確認した。

 マドリーは週中のUEFAスーパーカップで、EL優勝のアタランタ相手に2-0と危なげなく勝利しており、同じベストメンバーで臨むマドリーに分があるのは明白だった。

 しかし試合は1-1の引き分けで終わり、試合直後にはマジョルカの大善戦、そしてマドリーの停滞を嘆く報道が多くなされた。

 試合後の会見では、今シーズンよりマジョルカの指揮を取るハゴバ・アラサテ監督が、この試合好調だった新加入のモヒカに関しての質問に対して、「モヒカと共にタク(浅野)、新加入の2人が今日は特別に良かった」と、自ら浅野に言及している。

 とはいえ、引き分けに結びついた浅野の活躍は、試合前の想像とはまた違うものだった。