大谷翔平、史上6人目「40-40に」また前進「二塁ベース取って、リッキーのように」ロバーツ監督

AI要約

大谷翔平がメジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」達成に向けて1歩前進。現在39本塁打、38盗塁の記録を持つ。

大谷はマルチ安打&1盗塁の活躍で、40盗塁への到達を目指す。今季2度の本塁打&マルチ盗塁記録を持ち、近々の達成が期待される。

チームは代打ヘイワードの3ランで勝利し、大谷と共に上位進出に貢献。王手をかける偉業達成に期待が高まっている。

<ドジャース6-3マリナーズ>◇20日(日本時間21日)◇ドジャースタジアム

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日)=久保賢吾、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)がマルチ安打&1盗塁で、メジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」の偉業達成へまた1歩近づいた。現在39本塁打、38盗塁。今季、本塁打&マルチ盗塁を記録した試合は2度あり、今日21日(同22日)のマリナーズ戦での達成も視界に捉えた。チームは代打ヘイワードの決勝3ランで3連勝。2位パドレスとの3差を死守した。

 3点を勝ち越した後の8回2死一塁、一塁走者の大谷は次打者のベッツの4球目にスタートを切った。カウント1-2からの速球はボール判定。マリナーズの捕手ローリーがすかさず二塁に送球したが、大谷は悠々と滑り込み、今季38盗塁目。追加点にこそ結びつかなかったが、自身初の40盗塁まであと2つとした。

 王手をかける40本塁打とともに、メジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」達成の日は、すぐそこに迫っている。今季、マルチ盗塁を決めた試合は7度あり、直近では17日(同18日)のカージナルス戦で記録。本塁打は約3試合に1本のペースで放っているため、今日21日(同22日)のマリナーズ戦にも、偉業達成の瞬間が訪れることになりそうだ。

 湿り気味だったバットでも、復調をアピールした。3点ビハインドの3回に、今季6本目の三塁打をマーク。8回に放ったフェンス直撃の右越えクリーンヒットと合わせ、今月2度目のマルチ安打を飾った。この日の三塁打で長打数は74に到達。エンゼルス時代の21年に記録した、自己最多の80超えも視野に入れた。

 「40-40」に向け、ロバーツ監督が願いを込めて重ね合わせたのは、メジャー最多の1406盗塁を誇る「伝説の盗塁王」リッキー・ヘンダーソンの偉業達成の瞬間だった。「もちろん、40本塁打を打つのが見たいし、(「40-40」達成時に)二塁ベースを取って、リッキーのように掲げて欲しい」と笑みを浮かべ、心待ちにした。

 シーズン終盤を迎え、重圧がかかる優勝争いを繰り広げる。この日は3差の2位パドレス、4差のダイヤモンドバックスともに勝利し、ゲーム差は変わらず。常日ごろチームの勝利を追い求める大谷が、チームの勝利に向かって、放物線を描き、盗塁を決める。