高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター(3)ジャイアンツ入りした“韋駄天”も

AI要約

オコエ瑠偉は高校時代に驚異的な身体能力を発揮し、甲子園で活躍したが、プロ入り後は打撃で苦戦している。

初年度は活躍したものの、現在は一軍定着が難しくなり、レギュラーを目指すためには打撃面の強化が必要とされている。

調子の上がらない中、他選手の加入もあり立場が厳しくなっている。

高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター(3)ジャイアンツ入りした“韋駄天”も

 長い歴史を誇る高校野球では、これまでに幾多のスター選手が誕生した。甲子園で活躍ればプロの世界からも注目され、将来を嘱望される存在になる。しかし、高校時代に鮮烈な印象を残した一方、プロ野球では実力を発揮できない選手も珍しくない。そこで今回は、甲子園で活躍したものの、プロ入り後に苦しんでいる選手を紹介する。(※今季成績は8月20日時点)

投打:右投右打

身長/体重:185cm/90kg

生年月日:1997年7月21日

経歴:関東第一高

ドラフト:2015年ドラフト1位

 驚異的な身体能力で甲子園を沸かせたオコエ瑠偉も、プロ入り後は苦しんでいる印象だ。

 関東第一高(東東京)では、3年夏の甲子園で俊足を活かした広い守備範囲に加え、勝負強いバッティングも随所に披露した。

 その後、東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト1位指名を受けたオコエ。ルーキーイヤーに今永昇太(現:シカゴ・カブス)からプロ初アーチを放ち、プロ2年目の2017年には41試合の出場で打率.300(130打数39安打)をマークした。

 しかし、翌2018年は44試合の出場で打率.198、2019年は52試合の出場で打率.182と打撃で苦しんだ。

 そんな中、2022年オフに現役ドラフトで読売ジャイアンツへ移籍すると、加入初年度から「1番・左翼」で開幕スタメンに抜擢。同年4月9日の広島戦では初球先頭打者ホームランを放つなど、一軍の舞台でアピールした。

 だが、現在まで一軍定着には至っていない。今季はエリエ・ヘルナンデスや若林楽人、ココ・モンテスなどの加入もあり、さらに立場は厳しくなっている。

 レギュラー定着のためには、守備や走塁だけでなく、打撃面の強化が必須となっている。